細菌研究の歴史

研究

生物界には大小様々な生物が存在しますが目に見えない生物も多数存在し、代表的なのが、細菌です。

この細菌が原因となる感染症が元で病気になることがありますが昔は細菌の存在が認知されておらず人類はこの脅威に対して無力でした。

この細菌を最初に発見したのはオランダの科学者のレーベンフックという人物です。

彼は、服飾の商売が本職でしたが、仕事の合間に顕微鏡を作り便の中の微生物を数多くスケッチしました。

腸内細菌の中で球菌、桿菌、螺旋菌の多くが彼により発見されてものです。

その後の研究で、それらの発見された菌がどのように発生するのかが長い歴史の中で研究されていきました。

この細菌が細胞分裂から発生するということを発見したのは細菌学の祖とも称されるルイ・パスツールです。

彼は、フラスコ内で加熱したスープを観察し腐敗の状態を観察し、実験の結果、フラスコ内のスープは腐敗しませんでした。

一方、スープを加熱処理しないと、腐敗が始まり細菌の発生が確認され、このことにより腐敗は細菌の繁殖によって引き起こされることを証明致しました。

また、同時代の科学者ロバート・コッホは細菌の中には、病原菌が存在することを証明しました。

コッホは細菌の純粋培養という方法を発明したことでも知られています。

純粋培養とは、細菌が増殖しやすい培地を作り細菌を観察するという方法です。

この技法の確立によって細菌の分類が可能となり病原菌の特定も出来るようになりました。

コッホの見つけた病原菌には結核菌・コレラ菌・チフス菌・破傷風菌・赤痢菌などがあります。

人類の歴史の中ではしばしば伝染病の猛威が有り人口の激減という悲劇が繰り返されましたが原因の特定が可能になったことから近代の医学は大きく発展することとなりました。

コッホの原則

  • ある病原菌には一定の微生物が見出される

  • その微生物は分離できる

  • 分離した微生物を動物に感染させると同じ病気を発病する

  • その病巣から同じ微生物を分離させることが出来る

現在の細菌の培養と分類

細菌の研究が進むことにより動物の腸内には様々な種類の菌が常在していることが明らかになりました。

現在では、健康診断でも検便という形で細菌の分類と同定がされています。

採取された、検体(糞便等)を培地に入れ冷蔵した形で検査室まで運ばれます。

運ばれた便は試験管に移されて炭酸ガスを注入して希釈します。

希釈後、寒天の培地に温度を保ちつつ移されて好気性と嫌気性に分けて培養されます。

37度の温度を保ち、好気性で2日間、嫌気性で3日間で培地上でそれぞれの種類ごとにコロニーが形成されていく過程を観察していきます。

細菌は肉眼で目視することは難しいのですが増殖してコロニーが形成されると肉眼でも観察することが可能となり、このコロニーを観察することで菌の種類と同定や分類をしています。

このような培養を経て、細菌の分類と同定に進みますが、同定というのは、生物が既存の分類の中でどこに所属しているのかを明らかにする作業です。

分類とは、生物の進化の系統からの類縁関係を調べる作業を指し、グラム染色や菌の形状、好気性かどうかの目安使いながら菌の種類や働きを調べます。

また、最近ではDNAを使った方法がとられることもございます。

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