乳腺肥大症・乳腺葉状腫瘍・乳汁分泌不全症

医師と聴診器

乳腺肥大症

片側または両側の乳腺が異常に肥大した状態を指し、新生児、早熟性、思春期の三つの乳腺肥大があります。

新生児乳腺肥大は妊娠中の母体のホルモンの影響によって起こります。

早熟性乳腺肥大は、幼少期に起こり、卵巣腫瘍や副腎皮質の腫瘍により異常ホルモン産生の結果と言う場合も有ります。

思春期乳腺肥大は卵巣からのホルモンにより乳腺の感受性が左右同じでないために起こります。

症状と治療

乳腺の肥大がみられるほかは症状は殆ど無く、新生児と思春期の乳腺肥大は自然に軽快するのが普通とされます。

腫瘍が原因の早熟性乳腺肥大は、腫瘍の治療が必要とされます。

乳腺葉状腫瘍

腺管上皮と結合組織の増殖によって起こり、急速に増大して乳房全体を占めるため、葉状嚢胞肉腫とも呼ばれ15~35歳の若い人に多い病気とされます。

症状

初期には、乳腺線維腺腫と似たしこりが現れ、数か月で急速に発育し5cm以上に成長します。

硬くて弾力のあったしこりがブヨブヨして赤くなったり潰瘍を起こしたり疼痛をともなったりすることがあります。

治療

良性腫瘍なので、手術で腫瘍を摘出すれば治り、腫瘍が小さい場合は局所麻酔で摘出できるため入院の必要はありません。

手術で取り残しがあると再発をしやすく腫瘍の周囲の正常な乳腺まで含めて切除することが望ましいとされます。

大きく切除する場合は全身麻酔の手術が必要になるため、入院が必要になります。

乳がんへの移行は否定されていますが、乳がんの早期発見にもつながるので定期健診を受けると良いでしょう。

乳汁分泌不全症

授乳を十分にしなかったり、乳房へのケアが十分でないために起こるとされ、病気ではない事が多いのが特徴です。

出産直後に乳汁の出が悪いのは珍しい事では無いからです。

症状

稀に乳腺の発育不全や乳汁の分泌を促すホルモンに異常のある場合があり、乳汁の出が悪いと感じたら医師の指導を受けましょう。

出産前に医師や助産婦の指導を受けることが望ましいのですが、粉ミルクに切り替えると母乳に戻すのは大変なので、乳汁の出が悪いからと言ってあきらめず、授乳を続けることが大切とされます。

新生児は吸う力が弱いので母親があきらめるとますます母乳の出が悪くなってしまいます。

乳汁の分泌が十分では無くても授乳後に搾乳やマッサージをして乳房のケアを怠らず、乳房を空にして、乳汁うっ滞など炎症を起こさないようにケアをしておきましょう。

乳汁の分泌は母体の疲労や栄養不足の影響を受けますが精神的な問題も影響するので授乳期間中は心身ともに健康を保持するように努めましょう。

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