おりもの(下り物)の色や臭い、量が多いと感じる

困る女性

下り物(おりもの)とは

女性の膣から月経期間中や性交中以外の時期に出てくる、子宮、膣、汗腺などの内部生殖器官からの分泌物が混じりあった粘液をおりものと言います。

具体的には、膣分泌液、子宮膣部からの分泌物、子宮頚管粘液などからなります。

下り物(おりもの)の役割

自浄作用

おりものは膣の中を乾燥から守り、清潔に保つ役割を細菌やウイルスなどの進入を防ぐことで果たしています。

腟内には、デーダーライン桿菌と呼ばれる菌が常在しており、この菌はブドウ糖から乳酸が産生するため、膣の中をpH4.0~5.0と酸性に保ち細菌が膣を通して身体に入ってくるのを防ぎます。

しかし、排卵期には、精子が到達しやすいようにpHは3.4くらいにまで低下します。

病原体や雑菌から子宮や卵巣を守る

子宮の入り口は、肛門や尿道の近くにあり、大腸菌やブドウ球菌といった雑菌が入りやすくなってますが、それをおりものが洗い流しています。

性行時の潤滑さを促進する

バルトリン腺と膣分泌液は性的な興奮が高まると分泌されるため、性交時の性器の摩擦を低減させます。

受精の手助け

子宮の出口から出るおりものは精子がスムーズに到達するように、卵胞ホルモンが分泌液を増やす命令をして子宮頸管の分泌液を増やします。

通常おりものは、膣内のphは4~5に維持されていますが、排卵時にはアルカリ性を好む精子が入りやすい環境にするためph値が下がります。

年齢によるおりものの量の変化

おりものの分泌は、卵巣から分泌される女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と関係があり、初潮の少し前から分泌され、20代の成熟期に入ると量も増え、40代以降の更年期に入ると、おりものの量はすこしずつ減ってきます。
年齢おりものの量と状態ホルモンの状態
10代初潮前はおりものは殆ど出てきません。
初潮を迎える頃に少しづつ分泌され始めます。
卵胞ホルモンの分泌が始まる。
20代膣や子宮頚管、バルトリン腺からおりものが分泌されるようになる。ホルモンの働きや卵巣機能が充実します。
妊娠胎児を細菌から守るため、オリモノは酸性になり多く出ます。受精卵が着床し妊娠すると胎盤ができるまで黄体ホルモンが活発になります。
30代20代同様におりものの量は多めに出ます。卵巣機能は20代同様に充実しています。
40代おりものの量は20代、30代に比べると少なくなってきます。卵巣機能も低下して、女性ホルモンの分泌は低下します。
閉経期外陰部からの分泌も減ってきます。閉経後は女性ホルモンの変化はみられません。

また。おりものの量は体調などによりし、細菌やウイルスなどに感染した時や、排卵前後、月経が近づく時期は量が多くなると言われています。

月経とおりものの周期

月経おりものの状態身体の状態
月経後2~3日:おりものはあまり出ません老廃物を外に出します。
雑菌を子宮や膣内に入れないため酸性に近くなります。
卵胞期おりものは少なく、サラサラと粘り気がありません。

色は、白やクリーム色に近く、茶色いものが出る場合もあります。
卵巣内の卵胞が成熟します。

子宮頸管に精子を通しやすくするためアルカリ性に近付きます。
排卵期おりものの量は多く、排卵日直前には白味のような透明の粘り気があるものにかわります。卵胞から卵子が飛び出すします。

妊娠しやすく、精子を受け入れやすくなっています。
排卵後量はだんだん減っていき、粘り気もなくなります。
黄体期おりものはもっとも量が少ない粘り気が減り、白濁し量はやや多めになります。

月経近くなると、とても量が少なくなり、においがきつく感じることもあります。
老廃物を外に出します。

排卵後の卵胞が黄体に変化 受精卵を着床させやすい状態です。

黄体ホルモンが増え、体温が上がるります。

雑菌を子宮や膣内に入れないように酸性に近くなります。

おりものが出ることで病気を心配する女性もいますが、健康な女性にもオリモノはあります。

健康な状態のおりものは、無色透明、または乳白色かクリーム色ですが下着に付くと変色する場合もあります。

以下の表に示した病的な様態でない限り、特に心配は必要ありません。

おりものの色と病気の種類

おりものの状態病名症状
白色白いチーズやおから状のおりものが増えるカンジダ外陰部や膣のかゆみ、性器の炎症(灼熱感、痛み) 性交痛 、排尿障害、おりものの増加
白色白や黄色の粘り気のあるおりものが増える子宮膣部びらんタンポンの使用や性交時の接触による刺激で出血する、少量の出血が続く、おりものが増える
白色おりものが白かったり膿が混ざる子宮頸管炎頚管内部の腫れ、下腹部痛や腰痛、発熱、性交痛
黄白色・黄色白色や膿が混ざった黄色の水っぽいおりものクラミジア感染症外陰部や膣のゆみや痛み、不正出血、下腹部の痛み、性交時の痛み、おりもの増加と悪臭、発熱や下腹部痛
黄白色・黄色・緑色あわ状の悪臭を伴う黄色膿性あるいは、白色漿液性のおりものトリコモナス膣炎外陰部や膣のゆみや痛み、発熱や下腹部痛、おりもの増加と悪臭、
黄色・黄緑黄色い粘液性の膿状のおりもの淋病発熱、下腹部の痛み、陰部のかゆみ、おりものの増加
黄色・黄緑おりものに血が混じったり、黄色い膿が出る子宮内膜炎下腹部痛、腰痛、発熱、不正出血
黄色・黄緑黄色い膿状のおりもの卵管炎下腹部痛、腰痛、吐き気、嘔吐、発熱、不正出血
黄色・黄緑黄色・茶色・クリーム色・灰色のおりもの細菌性膣炎灰色のおりもので悪臭をともなう場合がある、外陰部のかゆみ
黄色・黄緑黄色や茶褐色、緑色のおりもの非特異性膣炎かゆみはないが、膣は腫れて赤くなり、性行時に痛み、 出血・排尿痛をともなう場合がある
茶褐色、赤っぽい茶褐色や茶色いおりもの妊娠初期の着床出血薄い少量の出血、生理痛のような軽い腹痛など
茶褐色、赤っぽい茶褐色のおりものからしだいに血がまじり赤くなる子宮体がん不正出血、下腹部痛、腰痛、排尿痛、排尿困難 特に閉経後の不正出血は特に要注意
茶褐色、赤っぽい茶褐色のおりものからしだいに血がまじり赤くなる子宮頸がん不正出血、下腹部痛、腰痛、性交時出血など
茶褐色、赤っぽい茶褐色や血の混じったおりもの子宮頸管ポリープ生理前後の出血、性交時や激しい運動後の不正出血
黒・ピンク黒いおりものやピンク色のおりもの不正出血血が溜まったのだと考えられる

性病に特徴的なおりものとして、トリコモナス膣炎による灰白色泡沫状のおりものやカンジダ性膣炎による白色凝乳様のおりものがあります。

細菌感染や腫瘍性疾患があるとおりものが膿性になり、白色でも細菌感染によって悪臭を発するものもあります。

おりものの臭いと病気の種類

通常のおりものは無臭で、時間を置くと酸っぱい臭いがするのがだと言われていますが、おりものの臭いは、月経の時期や体調によっても変わります。

臭いがあるからといって、一概に病気と言う訳ではありませんが、明らかに悪臭を放つものは、病気の可能性があります。

病気が原因では無い場合は、外陰部を不潔にし雑菌が繁殖している可能性もあります。

外陰部を清潔にするためにビデを多用したり、シャワーで膣内まで丁寧に洗う方もいますが、洗いすぎると性器を守っている常在菌も洗い落としてしまうので結果的に子宮内部の自浄作用が弱くなってしまいます。

おりものの臭いに異状がある時に考えられる病気

・淋菌感染症
・クラミジア感染症
・カンジダ症
・トリコモナス膣炎
・細菌性膣炎
・非特異性膣炎
・子宮頸管炎
・子宮頸がん
・子宮体がん

甘酸っぱい臭いがする場合もありますが、これは膣内に常在する乳酸菌の働きなどによる酸の臭いであるとされますが、強い刺激臭というほどでなければ正常の範囲内です。

おりものに異常があった時にどうすれば良いか?

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