高齢者の疾病の検査・薬・栄養の基礎知識

薬

検査の基礎知識

高血圧や糖尿病など慢性の病気がある場合は、定期的に検査を受けることになります。

家庭で寝たきりの方でも血液検査は受けられます。

身長体重測定

身長や体重を計測して肥満度の検査をし、肥満度の計算は、BMIという指標が用いられます。

BMI指標の解説と自動計算はコチラ

血圧測定

脳梗塞や心筋梗塞があると血圧に反映するので大切な指標となります。

血圧についての詳しい解説はコチラ

尿検査

尿検査は一般検尿と尿沈渣の2種類があります。

一般検尿

尿糖 :基準値-:異常値の時に考えられる病気は、糖尿病、腎性糖尿

血糖値が140~200mg/dl以上になると尿に糖が出るので糖尿病の可能性があります。

血糖値が高くなくて尿糖が検出される場合は腎性糖尿と言います。

尿たんぱく :基準値-:異常値の時に考えられる病気は、ネフローゼ、糖尿病性腎症

早朝、起床時の検尿が正確さを出す上で重要とされます。

潜血 :基準値-:異常値の時に考えられる病気は、膀胱炎、尿路結石

膀胱炎や尿路結石になると潜血反応が陽性になるとされます。

ウロビリノーゲン :基準値±:異常値の時に考えられる病気は、肝機能障害、便秘

肝機能の低下によりウロビリノーゲンが肝臓で処理できず尿中に排出され数値が上がります。

ケトン体 :基準値-:異常値の時に考えられる病気は、飢餓、下痢、嘔吐、感染、発熱、ストレス、糖尿病性ケトアシドーシス

飢餓状態や下痢などの消化吸収障害や感染、発熱、ストレス、糖尿病性ケトアシドーシスなど、糖質の利用障害があり脂肪や遊離脂肪酸が分解されるとケトン体が増えます。

尿沈渣

赤血球:膀胱炎、尿路結石、糸球体腎炎、尿路の腫瘍など

白血球:腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎などの炎症

各種結晶:尿路結石

細菌:炎症

血液検査 血清

白血球、赤血球、血小板の数を調べます。

白血球数:肺炎など炎症があると増加するとされます。

白血病などでも増加するとされ、顆粒球減少症や薬剤障害などで減少するとされます。

赤血球数:ヘモグロビン:ヘマトクリット:多いと多血症、少ないと貧血症を示します。

ヘモグロビンは酸素を運ぶタンパク質で、ヘマトクリットは赤血球の体積を示します。

血小板数:血小板は出血部で止血する働きがあり、肝硬変などでは減少するとされます。

血液生化学検査

血性の成分を調べる検査で、肝機能障害、腎機能障害、高尿酸血症、高脂血症、糖尿病など内臓の病気の危険性を調べることができます。

検査項目の詳しい解説はコチラ

心電図検査

心電図で、不整脈、心肥大、虚血性心疾患などの有無を調べます。

胸部X線検査

心肥大、心不全、大動脈の異常、胸水、肺の病気などを調べます。

食道造影検査

胃の形態異常、胃潰瘍や胃がんが無いかどうかを調べます。

大腸がん検診

便中にヘモグロビンが無いかどうかを検査します。

陽性の場合は消化管のどこかに出血していることを示します。

精密検査では食道、胃の検査のほか腸の検査がなされます。

薬の基礎知識

薬の使用法については、医師や薬剤師の指示に従う必要があります。

アレルギー

今までに薬を使った結果、薬疹、血圧低下、呼吸困難になったことがある人は医師や薬剤師に相談をする必要があります。

アレルギーの原因となったと考えられる薬は知っておく必要があります。

リン系の解熱心痛剤、抗生物質、造影剤などはアレルギーが多いとされます。

薬の併用

高齢者では併発する病気が多く、薬の種類が多いのが特徴です。

必ず使用中の薬は医師や薬剤師に告げ相談する必要があります。

他の病気や症状

薬には服用する時に注意する必要がある病気があります。

他の病気では悪い影響を与えることもあるので併発している病気については医師や薬剤師に相談をしましょう。

介護の時の注意点

用法・用量の尊守

一般的には内服薬は食後服用が多いですが、食前、食間、時間ごとなど様々な指示があります。

薬の吸収や副作用の防止などのため指示は守る必要がります。

薬の飲み方

薬は水で飲むことが原則です。

錠剤やカプセルなどが多い時は胸につかえないように多めの水を準備しましょう。

飲めない時

飲み込みが難しい時は散剤、をヨーグルトなどに混ぜる時があります。

錠剤やカプセルを潰して良いかは医師や薬剤師に相談をしましょう。

飲食物との関係

水以外の物で飲むと吸収が遅れたり早めたりすることがあります。

水以外での服用をしたい場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。

飲み忘れの防止

飲み忘れを防止するためには、1日分の薬を小分けするなど工夫をすると良いでしょう。

薬の保管

薬は包装のまま常温保管するのが普通です。

処方された薬は期間内に使用するようにしましょう。

栄養の基礎知識

高齢者の栄養管理では、必要十分な栄養を摂り、生活習慣病の予防を考えた食事に気をつけ食事を楽しみにできることが大切です。

基礎代謝と必要エネルギー

生命を維持する上で必要最低限のエネルギー消費を基礎代謝と言います。

基礎代謝についての詳しい解説はコチラ

高齢者に必要な1日のエネルギーは、元気な方で運動されているような場合で1600~2000kcalのエネルギーが必要で寝たきりの高齢者では、800~1300kcalが適切であるとされます。

標準体重を超えている場合は適度な運動と食事の工夫が大切です。

病気にならない食事法の解説はコチラ

バランスの良い栄養を摂るには、タンパク質、ミネラル、カロチン、ビタミン、糖質、脂質をバランス良く摂ることが大切です。

生活習慣病の食事療法

高血圧症、心不全、肝機能低下 :塩分制限7g以下

高脂血症、狭心症、心筋梗塞:コレステロールを控え食物繊維と穀類を摂取する。

高脂血症、肥満、脂肪肝:アルコールの減量、脂質制限、カロリー制限

糖尿病:総カロリー制限

高尿酸血症:高プリン体の制限

肝硬変:高カロリー、高タンパク食

骨粗鬆症:乳製品、小魚を多めにする。

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