人類の歴史と肥満

人類の進化

人類は樹上生活、狩猟生活、農耕生活と移行する間に生活圏も広がり摂取する食料の種類も広がって行きました。

石器時代の人は現代人と比べタンパク質の摂取量が多かったとされています。

このような食生活から推測される、石器時代の人間の体型は、筋肉質で運動力に富む体型であったと想像され瞬発力と持久力に富んだ肉体を持っていたとされています。

また、石器時代の人間は濃厚時代の人間と比べ食料の安定確保が難しかったことから、度々飢餓に直面していたことも容易に想像ができます。

そのような慢性的に栄養が欠乏した中でも人間が生存し得たのは、人類の体内に飢餓対策システムを有し、必要以上にエネルギーを摂取した時は余分なエネルギーを脂肪に変換して脂肪細胞が貯蔵し得たからであるとされています。

この貯蔵システムにより、人間は暫くの間食物を摂取できない環境におかれても、この体内に蓄えた体脂肪をエネルギーにして生命を維持してきたのです。

このメカニズムとは、血液中にある糖分の調節をするホルモンであるインスリンとグルカゴンや、脂質とタンパク質の複合体であるリポたんぱくという物質に作用するリポプロテインリパーゼなどの酵素が反応することで作用するシステムを指します。

この人類が飢餓を乗り越えるために獲得システムは、栄養を豊富に摂取できる現代の人間にも引き継がれ、逆に肥満や成人病の原因となっています。

肥満の始まり

人類が農耕生活に入ると食料の供給が安定し人口は増加し、食物も穀物や酪農食品を常食とするようになり、炭水化物の摂取が増えました。

炭水化物を多く摂取することは、恒常的に血液の中のインスリンの濃度が高くなり体脂肪の燃焼を停止させ、体脂肪を増大させることになります。

つまり、この時代には経済状態によっては肥満と呼べる状態が散見されていたのではないかと考えられています。

肥満をどうみるかは、時代や文化によって異なっています。

食料が乏しい社会にあっては、肥満はステータスであり、労働の必要がなく、食料に恵まれた状態を表す特権でもあつたと言え肥満は権力や富のシンボルともなりえます。

一方の現代社会では、肥満は自制心に欠け、行動がにぶく、健康状態が悪いとして仕事などでの判断基準ともなり得ます。

医学的にみて、肥満が様々な病気の原因となることが明らかな現代では外見的にも健康的にも肥満は解消したほうが良いとされるのは言うまでもありません。

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