ガン早期発見と死亡率の関係|検診の役割

MRIと検査室

ガンの早期発見で早期治療することが癌で死なないためには重要です。

症状がなくても検査で見つかることも多いのが特徴で、超音波検査やCT,MRIなどの画像診断の進歩により深部の癌の発見も可能となりました。

日本での癌による死亡率は増加の一途をたどり1965年には全死亡の15%だったものが1994年には27%を占めるに至っています。

早期発見の技術が進歩したにもかかわらず癌の死亡率は減少する気配を見せません。

癌検診の役割

がんの経過は、1個の正常細胞が、数種類の遺伝子の変化によってガン細胞になり分裂を繰り返しながら増殖していきます。

ある大きさになると発見が可能になり、発症することになりやがて死に至るという経過をたどります。

がん検診とは、無症状の内に検査を行い、癌を早期発見し治療しガン死への進行を食い止めることを目的としています。

発見が可能になってから治癒を行うことができるかどうかが生存の鍵となります。

根本的な治療ができるかどうかは、ガンの発生する部位により大きな差があります。

がんの発生部位により変わる生存率

データ参照元:国立がん研究センター がん対策情報センター

2000年~2002年 診断例の5年相対生存率

口腔・咽頭   :生存率54.6%

食道      :生存率33.2%

       :生存率64.3%

結腸      :生存率69.7%

直腸      :生存率66.1%

肝臓・肝内胆管 :生存率27.1%

胆嚢・胆管   :生存率21.8%

膵臓      :生存率5.5%

喉頭      :生存率77.8%

肺       :生存率29.0%

乳房(女性)  :生存率87.7%

子宮(女性)  :生存率74.2%

子宮頸部(女性):生存率72.2%

子宮体部(女性):生存率79.2%

卵巣(女性)  :生存率53.3%

前立腺(男性) :生存率84.6%

精巣(男性)  :生存率93.9%

膀胱(男性)  :生存率79.9%

甲状腺     :生存率92.1%

悪性リンパ腫  :生存率54.6%

多発性骨髄症  :生存率29.0%

白血病     :生存率32.1%

乳ガン子宮ガンの5年生存率は70%に達し胃ガンや結腸・直腸などの大腸ガンは60%に達しているのに対して肺がんは29%、肝臓ガン27%、膵臓ガンは5.5%未満という数値にとどまっています。

肺がん、肝ガン、膵ガンのような難治ガンでは、早期発見が難しく発見時に既に進行していることが多いようです。

肝がんの大部分はB型肝炎ウィルスやC型肝炎ウィルスが原因となることが明らかになっています。

これらの難治ガンでは、禁煙や肝炎ウィルスの早期対策が重要だと言われています。

一方の難治ガン以外のガンでは、原因が明らかではないため発生予防が困難ですが早期発見と早期治療の方法が確立しているために、定期的に検査をすることでガン死亡のリスクを小さくすることが出来るとされます。

中でも子宮ガンや乳ガンでは不正出血やしこりの症状が見られるようになってからでも治る可能性が十分にあるとされます。

以上のようにガンは発生する部位によって対処も生存率も大きく違うことがわかります。

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