ガン進行の種類

癌を患者に説明する医者

ガンは大きく分けて、早期がん、進行がん、末期がんの3つの段階に分けられます。

早期がんとして発見できるのは、一つのガン細胞が30回以上の分裂を繰り返したものですが、ごく初期のものは初期ガンと呼ばれます。

また、ガンの進行や広がりによって分類する、病期が決められています。

・前がん状態

癌としてとらえることは出来ないが、放置しておくとかなり高率にガン化しやすい状態を、前がん状態と言います。

舌の白板症、粘膜の腸上皮化生や異常上皮、子宮頸部の異常成、大腸ポリープなどがそれにあたります。

・早期ガン、進行ガン、から末期ガンへ

ガンの病期は、病巣の大きさや深さ、周囲の組織にどの程度侵入しているか転移しているか、手術が可能かなど様々な観点から医師により決められます。

臓器ごとに病像が大きく違い、病期の決め方も異なります。

胃がんの場合を例に取ると、胃壁には内側から粘膜層、粘膜下層、筋層、漿膜下面、、漿膜表面と分かれており胃がんはまず粘膜に発生します。

数年間粘膜にとどまっていますが、少しづつ大きくなり、やがて粘膜下層にまで広がり、ここまでが早期ガンと呼ばれる段階です。

この段階で手術をすれば、10年後の生存率が90%以上であるとされています。

更に癌が増殖して固有筋層に達すると、転移や浸潤も多くなり胃の内腔にも増殖し、これが進行ガンと呼ばれる状態です。

ガン性腹膜炎や腸閉塞を起こすようになり、更に肝臓や肺。リンパ節へと転移します。

全身状態は極度に悪くなり、手術は困難な状態になり、これが末期ガンと呼ばれる状態です。

ガンの種類

良性腫瘍と悪性腫瘍

一般にガンと呼ばれている病期は、医学的には悪性腫瘍または悪性新生物と呼ばれています。

腫瘍とは腫れ物を意味し、良性なものと、悪性なものがあります。

イボやポリープも腫瘍の一種ですが、これらは増殖しても、転移したり浸潤したりして他の臓器にまで悪影響を及ぼしたり、生命をおびやかすことはほとんどありませんので良性腫瘍と呼ばれています。

・悪性腫瘍(癌)ガンの組織型による分類

悪性腫瘍は発生する細胞の種類によってガン腫と肉腫に分けられます。

1:ガン腫

消化管や呼吸器粘膜、肝臓、腎臓などの臓器を構成している上皮細胞から発生する悪性腫瘍です。

ガン腫はさらに組織の型の違いにより、扁平上皮癌、腺癌、未分化癌に分けられます。

(扁平上皮癌)
皮膚、食道、肺、子宮頸部、膣、陰茎などに発生し、リンパ管や血管を経て他の臓器に転移します。
(腺癌)
消化管、肺、子宮体部、乳房、卵巣、前立腺、甲状腺、肝臓、腎臓、膵臓胆嚢などに発生します。
(未分化癌)
癌であることがわかっているものの扁平上皮癌か腺癌か特定できないものをそう呼びます。

どの臓器にも起こり、発生しやすい部位は決まっていません。

ガンは発生する臓器によって、胃がん、食道がん肺がんなどと呼ばれますが発生した細胞の種類から分類すると、胃ガンは腺上皮癌、食道ガンは扁平上皮癌、膵癌は扁平上皮癌と腺上皮癌、未分化癌があるとされています。

扁平上皮ガン、腺ガン、未分化ガンはそれぞれ異なる性質を持ち治療法も異なります。

例えば、肺の扁平上皮ガンと腺ガンは比較的ゆっくり進行しますが化学療法や放射線療法が効きにくいとされています。

一方、同じ肺がんでも未分化ガンの場合は、化学療法や放射線治療が効果を示します。

2:肉腫

上皮細胞以外の細胞に発生する悪性腫瘍です。

胃や腸の筋肉を構成している筋細胞や、骨、結合織、脈管組織、神経などを構成する繊維細胞に発生します。

リンパ球に発生する悪性リンパ腫や白血病も肉腫の一種ですがこれらは血液の悪性腫瘍と呼ばれています。

・多重ガン

ガンは普通特定の一つの臓器に発見されますが、同時に2つ以上の臓器に出来ている場合のガンを多重癌と呼びます。

多くは転移によりますが、転移と関係なくがんが複数出来る場合もあります。

また、一つの癌が治っても新しい癌が出来る事もありこのような癌を多重癌と呼んでいます。

多重癌の中で転移ではなく一つのガンの治療中に新しく癌が出来る場合を二次癌といいます。

多重ガンは増える傾向にありがん患者の約6%に存在すると言われています。

癌に多い症状の種類

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