ガン検査の種類

CTスキャン画像 ガン検査

形態検査と機能検査

ガンの検査には、自覚症状が無い段階で広く以上をチェックする検査と本人がなんらかの異常を感じたり健康診断で異常があった時に行う検査があります。

後者を精密検査と言い、精密検査には、形態検査機能検査に分類されます。


形態検査

正常な形態と比較して異常な形態を発見する検査です。

X線検査、CT検査、MRI検査がこれにあたり、異常を画像により検査します。

また、内視鏡検査という方法もあり、ファイバースコープによりや腸など管腔臓器の中を直接的に肉眼で調べたり撮影する方法もあります。

更に、病理学的検査により細胞診断や病理組織検査で確定診断が行われます。


機能検査

細胞や組織、臓器の機能状態を調べ病気を診断する検査です。

正常な細胞と同様にガン細胞にも生命活動をしています。

ガンの機能診断とは、そのようなガン細胞が分泌する物質を検査することで診断する方法で、この物質のことを腫瘍マーカーと言います。

腫瘍マーカーの種類の解説はコチラ

X線検査

X線検査は、X線を使って人体内部を透視したり撮影したりする検査の全てを指しがん診断の重要な検査手段です。

原理は、X線の透過作用を利用したものです。

X線が人体を直進した時に出来る、吸収差によって出来る濃淡を撮影したものがX線写真で、濃淡を元に臓器や組織の影を読み取り診断します。

正常な陰影と比較して、正常ではない腫瘍の陰影があるとガンの疑いが出ます。

しかし、X線写真はあくまで陰影であり、ガン細胞の存在を証明するものではありません。

CT検査

従来のX線写真では撮影部位の影を読み取るのに医師個人の力量によるところがありましたが、CT検査では人間の任意の場所を輪切りの断層写真で撮影することが可能になり、臓器の識別や病的所見の判定がより客観的になりました。

CT検査の原理は、x線を検査機から放出して、吸収度の濃淡を画像処理します。

また、X腺に比べ精度が向上し、直径1cm以上の癌なら発見が可能となりました。

そして、X線では難しかった、肝臓膵臓脾臓、腎臓、血管などでの識別が可能となりました。

MRI検査

磁力を用いて人体の断面層を画像として描き出す検査方法です。

MRI検査の原理は、人体の細胞分子が持つ水素原子核が特定の高周波をあてると共鳴現象を起こし、電磁波が生じ電磁波の強弱を画像処理して診断をする方法です。

利点として、1検査を受けるのに侵襲がない、2:放射線被曝がない、3:画像処理において空気や骨が障害にならない、4:横断断層以外に任意の断層写真が撮れる、5:造影剤によるエンハンスメント処理の必用がないなどがあります。

体内の水素は、水や脂肪の中に存在しているのでこの検査法を使うと血液、筋肉、脂肪などが鮮明に映し出されます。

また、骨の主成分であるカルシウムリンをほとんど写さないため骨に囲まれた部位の検査には最適です。

脳腫瘍や脊髄腫瘍、ガンの脳への転移など従来の方法では難しかった部位の診断が可能になりました。

更に輪切りの映像だけでなく、縦方向や斜め方向の撮影が可能となりガンの転移の疑われる場所を写すことが可能です。

ただ、胸部の撮影はMRIよりCT検査の方が画像が鮮明になるとされています。

超音波検査

弱い超音波を体にあてて、組織からの反射波つまりエコーを画像化します。

利点としては、MRI同様に、人体への侵襲がない事と被曝がないこと、痛みが無い点です。

また、操作が簡単で検査を行いながらリアルタイムでの画像診断が可能です。

造影剤なしで軟部組織を画像化出来る事も利点の一つです。

超音波検診で判明するガンに関する情報は、臓器の特定、ガンの広がりなど立体的に診断することが可能です。

一方でこの検査方法が不適当な部位は、骨、脳、肺、胃、腸とされます。

診断高率が良いとされる部位は、甲状腺、乳腺などとされます。

腹部のガンでは肝臓ガンが最も適しているとされ、肝硬変から発生するガンを早期に発見するための経過観察に極めて有効であるとされます。

その他、胆嚢がん、膵臓ガン子宮ガン卵巣ガン腎臓がん前立腺ガン膀胱がんなど体の深部にあるガンの診断に有効であるとされます。

一般的には、他の検査と併用して様々な検査が行われます。

内視鏡検査

肉眼で観察できるのが強みで、内視鏡検査の対象臓器は喉頭、食道、胃、十二指腸小腸大腸、胆管、胆嚢、膵臓、気管支炎、膀胱です。

そして、対象臓器によって使われる内視鏡が違い気管支ファイバースコープ、上部消化管ファイバースコープ、下部消化管ファイバースコープなどの種類の内視鏡があります。

病理学的検査

画像診断による検査は、場所の確認や疑いの調査ですが病理学的検査によりガン細胞と確定することが必用となります。

病理学的な検査としては、病理組織検査と細胞診検査に大別できこれらの検査は採取した組織や細胞からガン細胞を確認することを目的としています。

細胞診検査

病変部位から採取された検体ガンにガン細胞があれば診断が可能になります。

1個の細胞単位でガン細胞を発見する検査を細胞診と言います。

細胞診の検体は、胸水、腹水、尿、痰、膣分泌液が主なものでリンパ節や腫瘍に直接針を刺して検体を採取することもあります。

また、気管支ファイバースコープ検査を行った時に細胞診を行う場合もあります。

細胞診で診断できるガンは、肺がん子宮頸ガン、膀胱がん、腎臓がん、リンパ腫癌性胸膜炎などとされています。

病理組織検査

採取した組織全体をながめてガン性変化した細胞集団がないかを検査する方法です。

病巣を外科的に一部摘出した臓器組織や手術で摘出した組織や臓器が検体になります。

また、ファイバースコープ観察でも多く行われます。そのように得られた組織から1mmの百分の一以下という薄い切片をとり染色を行なって顕微鏡で観察します。

ガン細胞には腺ガン、扁平上皮ガン、未分化ガンなどの種類がありますが病理組織検査ではガンの診断だけではなく、そのような組織分類も判明します。

ガンがどの程度悪性か、どの程度広がっているかなどを知ることが出来ます。

腫瘍マーカー

ガンの存在を示す腫瘍マーカー

ガン細胞は正常細胞には無い特徴的な分泌液を出します。

このような物質を腫瘍マーカーと呼びガンの診断に用いられています。

腫瘍マーカー検査はガンの機能検査に属するものとされています。

腫瘍マーカーの多くは、ガン細胞で作られて血液などに流出します。

この検査方法はその流出した腫瘍マーカーを診断します。

主な腫瘍マーカーとガンの種類

血液検査と腫瘍マーカーの種類一覧

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