慢性白血病の原因と症状

急に発症する急性白血病に対して、白血球の増加がゆっくり進むのが慢性白血病です。

慢性白血病は、慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病に分類されます。

慢性骨髄性白血病

白血球の増加と脾臓の腫大があり異常な染色体を持った細胞が無制限に増殖する白血病とされます。

人口10万人あたり0.5人の発病率とされます。

慢性リンパ性白血病

成熟型のリンパ球が増加する白血病とされ、日本では少ない病気とされ、高齢者に多いとされます。

慢性骨髄性白血病も慢性リンパ性白血病も原因は不明とされます。

医師による白血病の診察

症状

々に発症する為、自覚症状が無いことが多く、健康診断などで白血球の増加が見つかりわかることが多いとされます。

慢性骨髄性白血病では、疲労感、体重減少、腹部膨満感、上腹部不快感寝汗などがあるとされ、多くの人に脾臓のはれが見つかるとされます。

慢性リンパ性白血病ではリンパ節の腫れが殆どの人にみられ疲労感、体重の減少、脾臓の腫れなどがあらわれるとされます。

検査

急性白血病と同様に血液検査と骨髄穿刺が行われます。

慢性骨髄性白血病では、様々な成熟段階の白血球が血液に出現するとされます。

慢性リンパ性白血病では、成熟型のリンパ球が増殖するとされます。

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治療

慢性骨髄性白血病の治療

慢性白血病の治療では化学療法インターフェロンを中心とした免疫療法、骨髄移植(急性白血病を参照)などの治療法があります。

化学療法では近年開発された、分子標的治療薬イマチニブ(メシル酸イマチニブ)が効果を上げています。

この分子標的治療薬はがん細胞が異常に増殖するために重要な細胞膜にある受容体のチロシンキナーゼという酵素の働きを妨害し正常な白血球の分化を促すものです。

インターフェロンはたんぱく質の1種で生体内に存在しウイルスの増殖やがん細胞の増殖を抑える働きがあります。

皮下注射により投与を続けるとフィラデルフィア染色体をもった白血病細胞が減少もしくは消失する場合もあります。

イマチニブが無効な場合に使用されたりイマチニブと併用されたりする場合があります。

インターフェロンの副作用として、感冒様症状(発熱、悪寒、筋肉痛、倦怠感、食欲不振など)が見られることがあります。

慢性リンパ性白血病の治療

慢性リンパ性白血病の治療では初期には経過観察だけの場合もありますが

症状が進行するとアルキル化剤の抗がん剤シクロフォスファミド(エンドキサン)の投与による治療法が行われます。

これにアンスラサイクリン系のドキソルビシンや植物アルカロイドのビンクリスチンなどの抗がん剤を併用する場合もあります。

近年では核酸合成阻害剤のフルダラビンが効果を上げていると報告されています。

放射線療法がリンパ節腫大部位や脾臓の病変に対し一時的な症状軽減のために局所照射として行われることがあります。

また低線量での全身照射を行う場合もあります。

慢性リンパ性白血病では細菌やウィルスに対する抵抗力が落ちて感染症にかかりやすくなるため感染症に対しての治療も必要になってきます。

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