睾丸(精巣)腫瘍の原因と症状

睾丸

睾丸(せいそう)は、男性の陰囊内に左右1個ずつある生殖器です。

睾丸腫瘍は、男性の睾丸に発生する腫瘍で、良性の腫瘍は稀で9割は悪性腫瘍だとされます。

種類

睾丸腫瘍は顕微鏡で満た時の形で、セミノーマと非セミノーマに分類されます。

非セミノーマは胎児性ガン、卵黄嚢腫瘍、絨毛ガン、奇形腫などに分類されます。

この内、4割はいくつかの組織が混在する混合組織型です。

この組織型は重要で、治療と深く関係があるとされます。

発生率

発生率は10万人に一人とされ稀な部類に入ります。

かかりやすい年齢は、0歳~3歳、20歳~40歳、60歳の老年期とピークが3回あるのが特徴とされます。

転移ガン

原発性の場合は、睾丸を手術により摘出すれば良いのですが睾丸腫瘍は悪性度が高く、後腹膜リンパ節や肺などに転移する割合が高いとされます。

睾丸腫瘍は、シスプラチンという抗ガン剤を使う化学療法があり転移のある場合でも約8割は完治するようになったとされます。

早期であれば、完治する可能性が高まります。

症状

睾丸腫瘍特有の症状は、痛みを伴わないのが特徴です。

痛みはある程度大きくなるまでは現れないとされます。

特に原因もなく、片方の睾丸が徐々に腫れて大きくなります。

時には、大きくならず硬くなることもあるとされます。

拳以上に大きくなるまでは、重たい、ひきつるような鈍い痛みが出るようになるとされます。

受診する科

泌尿器科

原因

原因は不明ですが、停留睾丸、睾丸のおたふく風邪、睾丸の打撲傷が疑われています。

検査

問診、触診、超音波検査、CT検査、MRI検査、腫瘍マーカー検査がされます。

睾丸検査に使われる腫瘍マーカーは、特異的な腫瘍マーカーが使われ測定されます。

睾丸腫瘍の場合は、AFPというマーカーが使われ自分でAFPマーカーを検査するキットも販売されています。

治療

病期I:精巣のみに腫瘍は限局の場合。

セミノーマ:

通常は精巣摘除術がなされるとされます。

非セミノーマ:次の内の一つを行う

精巣摘除術のみで、以後注意深く再発の有無を経過観察。

精巣摘除術後に、後腹膜リンパ節郭清を行う。

病期II:腹部のリンパ節に転移がある場合。

セミノーマ:

小さなリンパ節転移の場合は精巣摘除術後、体外放射線照射を行う。

大きなリンパ節転移の場合は精巣摘除術後、全身化学療法あるいは体外放射線照射を行う。

非セミノーマ: 次の内の一つを行う

精巣摘除術後、腹部リンパ節郭清術を行う。その後の経過観察で再発が疑われれば、直ちに全身化学療法を行う。

精巣摘除術後、腹部リンパ節郭清術および全身化学療法を行う。その後経過観察とする。

精巣摘除術後、全身化学療法を行う。化学療法後のレ線撮影で腫瘍の残存が認められれば、直ちに摘除術を行う。

症例によっては、精巣摘除後、リンパ節郭清をせずに全身化学療法のみとすることもある。

病期III:腹部のリンパ節を越えて(肺や肝臓など)転移がある。 

セミノーマ:

精巣摘除術後、全身化学療法がなされるとされます。

非セミノーマ:

次の内の一つを行うとされます。

精巣摘除術後、全身化学療法(新しい化学療法を試行)。

精巣摘除術後、全身化学療法を行う。

残存腫瘍があれば、摘除術を行う。その後も腫瘍が残っていれば、全身化学療法を追加。

精巣摘除術後、自家骨髄移植や末梢血幹細胞移植の併用による大量全身化学療法を行う。

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