腎臓(じんぞう)ガンの原因と症状

腎臓

腎臓は、腹部の後方に左右1個づつあり、腎臓脈から腎臓へ大量な血液が流れています。

腎臓では血液によって運ばれてきた体内の老廃物がろ過され不必要なものを尿として排泄します。

腎臓に発生するガンは、発生する部位によって腎細胞癌と腎盂がんに分類されています。

尿を作る腎細胞に発生するのが腎細胞癌で腎盂がんは尿をためる腎杯や腎盂にできるガンを指します。

悪性腎腫瘍の多くは腎細胞癌で、多くが腎細胞癌と言われています。

日本では、年間3000人がかかっているとされ、男性が多く、50歳~60歳の男女に多いとされます。

症状

血尿、こぶ、痛みの3つが主な症状とされます。

症状の多くがガンが進行しないと出てこないとされます。

局所的症状

血尿

最も一般的な症状は血尿で、血尿は約50%の患者に見られるとされますが肉眼で異常に気づくのは稀であるとされます。

発熱や腹痛を伴わない無症候性血尿がほとんどであるとされます。

腎部腫瘤

患者の内で約1割の人が側腹部にこぶができていることで異常に気づくとされます。

腎臓の下方に発生したものや大きなものは触れると体の外側からでも気づきます。

腎部疼痛

上腹部の鈍痛、不快感、圧迫感が患者の2割にあるとされ、この症状は腫瘍の大きさによって変化するとされます。

また、尿路症状として精索静脈瘤があるとされます。

腫瘍が血管内に入り、腎静脈や下大静脈内に腫瘍血栓をつくりうっ滞するために睾丸の周囲に血管が膨れ上がることがあるとされます。

全身症状

発熱、体重減少、貧血

腎臓がんの5%に発熱があるとされます。

発熱の原因を調べる内に腎臓がんが見つかるケースが多いようです。

腎癌細胞や腫瘍内のリンパ球が発熱誘導物資を作り出すために熱が出るとされ腫瘍を摘出すると熱が下がるとされます。

その他の全身症状

体重減少、出血による貧血、食欲不振、下痢などの症状が出るとされます。

これらは他のガンが進行した場合でもみら、転移は、肺と骨が多いとされます。

血清の異常

血液検査の種類の解説はコチラ

受診する科

内科、泌尿器科

原因

日本より北欧諸国の方が発生頻度が高いとされます。

腎がんが発生する原因としては、環境や生活環境が関係していると考えられます。

たばこ、動物性脂肪が関係しているとされます。

動物実験では、女性ホルモンのエストロゲン、化学発剤、ウィルス、放射線により発生が確認されましたが、人間については証明がされていません。

また、同一家系内で腎がんが多くなることがあり遺伝的な要因も考えられます。

長期透析患者で萎縮腎が見られる場合には、ガンが発見されるケースもあるようです。

検査

血液や尿検査に加えて、尿路造影法、超音波断層法、CT検査、MRI検査などで腎がんの確定診断や進行度の把握がなされます。

腎がんの主な転移が肺と骨であるため胸部断層X線検査や骨シンチグラフィーにより転移の確認がされます。

がんの検査に関する詳細はコチラ

治療

腎臓がんの治療の中心は外科手術で、抗がん剤や放射線治療はほとんど効果がないと言われています。

手術の他には動脈塞栓術や免疫療法もおこなわれています。

腎臓は通常どちらか一方が残っていれば、もう一方の腎臓が2つ分のはたらきをするので特に問題はないとされ

原則として手術は腎摘出手術となります。
 
腫瘍径が大きい場合、腎周囲脂肪組織や周囲のリンパ節、同じ側の副腎をまとめて摘除する根治的腎摘除術を行ないます。

最近では、初期のがんが発見されることも多く、以前よりも腎臓の一部だけを切除する腎部分切除術が行われることが多くなりました。

これにより腎臓の機能は維持され、全摘出と比較して再発率や生存率に大きな違いはありません。

また、腎臓がんの場合は肺や骨に転移していても全摘手術を行います。

まれに、両側の腎臓にがんが発生することがありますが、腫瘍の大きさにより、部分切除または両方の腎臓の摘出が行なわれます。

この場合、術後に血液透析をしなければならなくなります。
 
その他には、抗がん剤治療、放射線療法、免疫療法などが病状により選択されるとされます。

このページの先頭へ