前立腺ガンの原因と症状

前立腺

前立腺は膀胱の出口、尿道の始まりの部分を取り囲んでいる臓器です。

前立腺の後ろは直腸と接しているので肛門から指を挿入すると簡単に触れることができます。

形は約3cm程度のくるみ大の大きさで重さは15g前後とされています。

前立腺には内腺と呼ばれる器官があり尿道液を分泌しています。

内腺は加齢とともに良性の腫瘍が出来やすく、尿道を圧迫して排尿困難を起こし、前立腺肥大症の状態となります。

外側には外腺という器官があり、前立腺液を分泌しています。

この液は、精嚢から分泌される精嚢液と混じり精液となり生死を保護します。

加齢とともにこの外腺から肥大症と同じように前立腺ガンが発生します。

前立腺ガン患者の9割は60歳以上で平均年齢は70歳とされます。

前立腺は性ホルモンによって影響を受けているので老化によるホルモンバランスの変化がガン化する原因と考えられています。

種類

前立腺ガンの成長、増殖が遅いのが特徴とされます。

前立腺ガン以外の原因で死亡した人を解剖すると2割の人に前立腺ガンが見つかるとされます。

進行の程度によって、病期は下記の通り分類されます。

A・・・前立腺肥大症の手術で、偶然ガンが見つかったもの。

B・・・ガンが前立腺の中に留まっている状態です。

C・・・ガンが前立腺から外へ浸潤している段階です。

D・・・ガンが転移している状態です。

症状

初期にはほとんどの人が自覚症状が無いとされます。

進行の程度によって尿の出が悪くなり、頻尿や残尿感を覚えるなどといった、前立腺肥大症と同じ症状が出るとされます。

ガンが尿道や膀胱に浸潤すると尿に血が混じったり、尿の通過が悪くなったり徐々に腎機能が低下します。

前立腺ガンは、骨、骨盤に転移しやすく腰痛や坐骨神経痛が出ることもあるとされます。

その他には、下肢の浮腫や貧血がみられることもあるとされます。

受診する科

泌尿器科

検査

前立腺ガンの有無を調べる検査には、直腸指診、超音波検査、組織検査、腫瘍マーカーなどがあります。

前立腺ガンができると、前立腺特異抗原PSAという腫瘍マーカーがあり血液中に増加するので検出できます。

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治療

外科療法(手術)

前立腺摘除術は、他の臓器に転移していない早期のがんに対して行われる治療法で、精嚢や精管など周囲の臓器と前立腺すべてを切除する手術です。

この手術では会陰部から切開する方法と下腹部から切開する方法の2種類がありますが、最近では腹腔鏡手術も行われるようになっています。

患者に対する負担が軽く、切開部が小さく、出血も少なく、回復が早いなどのメリットがあり、この治療を採用する病院も増加しています。

術後の後遺症は、インポテンツや尿失禁、下肢のむくみなどがおこることがあります。

近年では治療技術の向上により、勃起神経温存手術が可能になっています。

その他、放射線療法、ホルモン療法、化学療法、高密度焦点式超音波法(HIFU)、凍結療法、遺伝子治療、などがあり病院の能力や医師の判断により治療法が選択されます。

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