甲状腺がん|内分泌腺の癌の原因と症状

レントゲンで甲状腺を見る医者

甲状腺にできるガンには、気づかないまま一生過ごすおとなしい性質の癌から発見後すぐに治療をしても半年以内に命を落とす癌まであります。

甲状腺がんの種類と発生率

日本人の特徴として食生活で海藻をよく食べるので海藻に含まれるヨードを多く摂取することになり悪性度の低い乳頭がんの比率が高いとされます。

一方で、ヨーロッパのように海藻をあまり食べずヨードを含んだ食塩を使わない国ではヨード不足の状態で乳頭がんは少なく濾胞癌が多くなるとされます。

甲状腺がんが発生する細胞は3種類あり全甲状腺がんの96%が甲状腺ホルモンを作る濾胞上皮細胞からでき1~2%はカルシトニンというホルモンを作る傍濾胞細胞からでき残りの3%がリンパ系の細胞からできるとされています。

後の2つが、髄様癌と悪性リンパ腫と呼ばれています。

濾胞上皮細胞からできるがンの内、日本では乳頭がんが85~90%を占め、濾胞癌が約5%、未分化ガンが約3%を占めるとされています。

日本では、おとなしい性質の乳頭がんの占める比率が高いのですが甲状腺がんが発生する確率が世界で最も高いとされ集団検診では300人に1人の割合で見つかるとされています。

甲状腺がんは、10歳代の子供からあらゆる年齢層で見つかるのが特徴とされます。

甲状腺の病気は、ガンを含め女性に多く、男性が少ないとされます。

性質の悪い高齢者でのガンでは、男女ほぼ同じ頻度であるとされます。

甲状腺にしこりが出来た時は医師の診断を受けると良いでしょう。

症状

甲状腺とは、首の前側にありそこにガンができるとしこりになります。

甲状腺のしこりに気づくのは、直径が3~4cmになってからとされます。

性質のおとなしいガン

性質のおとなしい甲状腺がんでは、しこりができる以外は無症状であるのが普通です。

健康診断などで、甲状腺の触診でガンのしこりに触れて、それで発見されることが多いようです。

また、甲状腺がんが首のリンパ節に転移して腫れて自分で気づくケースも多いとされます。

性質の悪いがん

高齢者に多く、この性質の悪いがんでは、自分で気づくほど大きなしこりができて、半年以内に大きさを増大します。

この種のがんは、発生にかかわる神経に浸潤して声がしわがれてきたり、飲料を飲む時にむせるようになるようです。

更に浸潤が強いと、血痰や呼吸困難、食べ物が飲み込みにくいなどの症状が出ます。

他のガンのように、体重が減る、食欲減衰がみられないとされます。

受診する科

甲状腺専門医

原因

甲状腺がんの原因はよくわかっていないようですが、下記2つだけは原因がわかっているとされます。

放射線治療の後遺症

幼児期、あるいは20歳前後の青少年期に顔や首に放射線治療を受けた人とされます。

治療後10年~30年経ってから、甲状腺にガンが出来る事が多いようです。

そうした人には、副甲状腺腫瘤も一緒に出来る事があるとされます。

体質の遺伝

髄様癌ができやすい体質が遺伝する家系があり、そうした人には副腎に褐色細胞腫が同時にできるケースが多いとされます。

良性の腫瘍の場合

以前は、良性の甲状腺のしこりと悪性のしこりの区別がわからなかったのですが、現在では、良性の腫瘍の場合は放置しておいても問題無いとされます。

ただ、加齢により悪性に変化することもあるとされ注意が必要です。

検査

経験のある甲状腺専門医なら、首の触診で甲状腺ガンの疑いを感じ取れるとされます。

甲状腺良性腫瘤、甲状腺炎との鑑別が難しいとされます。

超音波検査と穿刺吸引細胞診をすると、甲状腺がんの全患者の95%くらいまで診断がつくとされます。

甲状腺がんの種類まで診断がつくとされます。

全甲状腺がんの中の5%濾胞がんは、触診、超音波、細胞診でも鑑別が難しいとされます。

治療

甲状腺がんの種類や進行度によって、様々な治療方針があるとされます。

乳頭がん

日本で発見される最も多い種類のガンとされます。

直径1cm以上の大きさで見つかると手術が行われるとされます。

ガンを含めて甲状腺全体の3分の2を切除して、付近のリンパ節の切除もされるとされます。

ガンが甲状腺の中に広がっている場合には、甲状腺の切除も行われるとされます。

生命を脅かす事は無いとされますが高齢者に出てくるガンは生命を脅かす可能性があるとされ甲状腺がんが気管や神経に浸潤している場合は気管も神経も含め切除されることが多いとされます。

肺や骨に転移がある場合は、化学療法や放射線照射が併用されるともされます。

濾胞がん

濾胞がんでは、肺や骨に転移する可能性が高いとされます。

濾胞がんとわかると、甲状腺全体を切除することが多いとされます。

放射線治療も併用して行われるとされます。

髄様がん

髄様がんで多い治療法は手術とされます。

体質の遺伝する家族性髄様がんは、甲状腺両側腺葉に起こるとされ甲状腺の両側が切除されるとされます。

家族性では無い場合は、乳頭がんと同じ要領で手術がされるとされます。

未分化ガンと悪性リンパ腫

現在では、未分化ガンと悪性リンパ腫は、診断がつきしだい放射線照射と化学療法で治療することが多いとされます。

甲状腺がん|内分泌腺血液検査

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