大腸がん(結腸がん・直腸がん)の原因と症状

大腸ガンのイラスト

大腸がんは大腸の大部分を占める結腸に出来る結腸がんと直腸にできる直腸がんとに分類が出来ます。

発生場所としては、15cm~20cmの直腸に出来る率が最も高く続いてS状結腸、上行結腸、横行結腸の順になります。

また、早期癌は良性の腫瘍である大腸ポリープと症状が似ており、その見極めがたいへん難しいとも言われています。

男女ともに60歳代が最も多く、ついで50歳代が多いとされます。

検査

大腸癌の早期発見には下記の種類の検査方法があります。

便の潜血反応

目視によって血液が見つからなくても、化学的検査で便に血液が混じっているかどうかの判定が可能です。

血液が混じっていたからといって、ガンであるかはどうかは判らないため大腸やの精密検査を行う必要があります。

学校や職場の集団検診などで、便の潜血反応などが調べられます。

直腸指診

肛門から指を直腸の中へ入れて確かめる検査です。

主要がある場合は、シコリとして触れることが出来ます。

直腸鏡

直腸鏡を肛門から挿入して腸内を目視検査します。

座薬を使い、直腸内の便を出してから検査がなされます。

病変があった場合は、組織を採取して生検をすることが出来ます。

ファイバースコープ

肛門からファイバースコープを入れて目視で確認する検査です。

検査前には、座薬等で腸内を空にしてから検査がされます。

病変があった場合は、組織を採取して生検をすることが出来ます。

腫瘍マーカー検査

血液を採取して、ガン特有の分泌物である腫瘍マーカーを検査する方法です。

自宅でも血液検査ができるキットが販売されており手軽に検査をすることが出来ます。

自宅でも手軽にガン検査を出来るセットもございます

症状

大腸ガンは、早い時期にみつけて治療すれば治るガンとされます。

大腸癌の代表的な症状として、血便、便秘、下痢、腹痛などがあるとされます。

ただし、発生した部位や程度によって症状は変わるとされます。

早期がんは無症状が多い

早期では、主要は2cm以下の小さな物が多く症状も無いとされます。

多くの場合、肛門出血で気づいて診察を受けた時に発見されるとされます。

結腸ガンの症状

左右のできた部位により差異があるようです。

右側の結腸の場合

右側にある盲腸と上行結腸は比較的腸の内腔が広く内容物が液状の為、ガンで内腔が狭まっても便の通過障害は少ないとされます。

ガンの部位から出血があっても、便と混じり腸を通過し肛門から出るため時間と距離があるため血液が混じっているかがわかりにくいとされます。

このため、発見が遅れることが多く腹部のしこり、腹鳴、腹痛などで気づくことが多いとされます。

左側の結腸の場合

左側の下行結腸やS状結腸では、便もだんだん硬くなってきているため癌ができて内腔が狭くなると通過障害が起こりやすく便秘になったり、腹痛があったり、腸閉塞のようになるとされます。

また、肛門に近いため、便の中に血液がまじるのが排便時でも見つかりやすいとされます。

直腸がんの症状

直腸は肛門に近いため、ガンから出血があると便に血液が付着して出ることも多く、血便として見つかりやすいとされます。

ガンで腸内腔が狭くなると便が細くなったり、しぶり腹といい便意があっても排便した後でも残便感があり便意があるのに出ないという状態になるとされます。

便が直腸にたまると便意を感じる仕組みになっていますが便がなくてもガンがあるため常に便意を感じる状態になってしまいます。

肛門出血

痔からの出血は真っ赤な鮮血ですが大腸癌での出血は、直腸ガンではまだ赤色ですが奥のガンからの出血になると黒っぽい血になるとされています。

主な原因

大腸ガンの原因としては、食物が原因の一つではないかと考えられています。

食物中に発ガン物質が入っていたり、体の中で発がん物質が生成されたものが、大腸の粘膜細胞を刺激してガンが発生すると考えられています。

昔は日本での大腸ガンの発生は低かったのですが1960年以降日本では増加傾向にあり、1950年頃と比べると5倍に増加しています。

大腸がんの増加は、脂肪や動物性たんぱく質の摂りすぎなど食生活の欧米化に一因があると考えられています。

動物性の脂肪を多く摂ると、脂肪の消化吸収のため大量の胆汁酸が分泌され、その代謝物から発ガン物質ができて大腸の粘膜に影響を与えガンの発生を誘引するとされます。

大腸がんの予防には、脂肪の摂取量を減らす動物性たんぱく質の摂り過ぎに注意しましょう!

食物繊維やビタミン類の多い食物をとるといった食生活の改善が大切であるとされています。

食物繊維は消化吸収されずに大腸まで届き、便の量を増やすことから便の大腸の通過時間を早め、発ガン物質が大腸粘膜に接する時間を短くしたり、善玉菌の増加を促進し、有害物質を生成する悪玉菌を抑制することが期待できるため食物繊維を積極的に摂取することは有効であると考えられています。

最適な食物繊維の解説はコチラ

大腸ガンの出来る部位

大腸ガンができる部位は結腸と直腸で、比率は同じ程度とされています。

直腸は15cm程度の長さで、大腸全体の10%に相当します。

その限られた部位に、大腸ガンの半分近くができるため、多発する部位と言えます。

肛門のガンは、直腸がんとして扱われています。

大腸ガンは、結腸の中ではS状結腸に最も多く発生し次いで、上行結腸、横行結腸、盲腸、下行結腸の順になります。

直腸とS状結腸で大腸ガン全体の7割を占めます。

結腸がん

初期症状の約80%に差し込むような腹痛が見られ嘔吐を伴うこともあるとされています。

約半数の人に血便などの症状が見られ便が全体的に暗赤色であったり黒っぽい血液の塊が便に混じったりします。

発病してから、2~3年は自覚症状が無いため定期的な健診が大切であるとされています。

直腸がん

初期症状は、肛門からの出血で出血は鮮やかな色であるとされています。

痛みは、初期にはほとんどなく病巣の潰瘍が大きくなったり直腸の狭窄が進むと腹痛や膨満感、肛門や臀部の放散痛があるとされています。

大腸癌の進行

ガンが粘膜内にとどまっているものを粘膜内ガン

粘膜下層までにとどまっているものを粘膜下層浸潤ガンと分類され以上二つの状態を大腸早期がん言います。

ガンが粘膜内にとどまっている時は、リンパ節への転移は無いとされます。

進行がんになると、リンパ節や他の臓器への転移がみられるようになるとされます。

主な治療法

大腸がんの手術方法は、進行状況やできた部位によって異なりますが患部を外科的に切除することが原則のようです。

早期であれば、内視鏡下切除など、開腹しないで済むものもあります。

治療の種類

大腸がんは、約50%以上が末端の直腸に20%がS状結腸に発生します。

肛門から約60センチの狭い範囲内に大半のガンが現れるので検査すれば簡単に発見でき、早期ならば90%以上が完治します。

他の臓器への転移率も胃がんなどに比べると格段に低いとされています。

問題は、いかに早期に発見するかで大腸がんは痛みや痒みも無いので見過ごされがちです。

便の外側に糸を引くような血がついていても軽い痔ぐらいに思い込んでしまう人が多いようです。

検査方法は、便の潜血反応を調べる方法が普及しています。

高脂肪、高タンパクの食事を好む人や血縁に大腸がん患者がいる人もこの検査を受けられることをお勧めします。

大腸がんは遺伝素因がかなり高く患者の3割は血縁に大腸がん患者がいるとされています。

潜血反応検査で陽性と出た場合は肛門からバリウムを入れてX線写真を撮り、内視鏡でがんかどうかを調べます。

陽性反応が出た人の内、大腸がんにかかっている確率は5~10%位とされ、がんと診断されたら入院そして手術になります。

ここ十数年で大腸がんの手術は急速に進歩して患者の8割は人工肛門をつけなくても病巣を切除できるようになりました。

ガンが治っても、手術の仕方によってはその後の生活に大きな差がでますので、どのような方法で手術を受けその後の生活がどう変わるかをしっかり調べておく必要があります。

このページの先頭へ