E型肝炎|妊娠後期の女性が感染すると20%が劇症肝炎を発症

E型肝炎ウィルス

(提供元:国立感染症研究)

E型肝炎は、E型肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる急性肝炎で、慢性化することは無いとされます。

主として経口感染しますが、稀に、感染初期にウイルス血症をおこしている患者の血液を介して感染することもあります。

発症頻度

日本国内での感染は稀とされ輸入感染症の一つとされ、下記の国々への渡航者に急性肝炎を発症するケースがあるとされます。

中国、インド、ネパール、ミャンマー、インドネシア、アルジェリア、スーダン、エチオピア、メキシコなど。

感染経路

経口感染が主で、大雨などの後の井戸水などがキャリアの糞便で汚染され感染源となり流行するケースが多いいが感染力はA型よりも弱いとされます。

経過

6週間前後の潜伏期間の後に、A型肝炎とよく似た発熱や黄疸を伴う急性肝炎を発症するとされています。

慢性肝炎になることはなく、多くの場合が1ヶ月以内にHEV抗体ができて治るとされます。

注意が必要なのが、劇症肝炎になる率が2%と他のウィルス性肝炎よりも高いことです。

ことに妊娠後期の女性がHEVに感染した場合20%が劇症肝炎を発症すると言われています。

東南アジア在住の日本人はHEV抗体率が高いとされ妊娠中の海外渡航には注意が必要です。

治療

劇症肝炎を除いては、安静が第一とされています。

輸入感染症とは

旅行や出張などで海外へ出る人が日本では年間1000万人を超えるとされています。

このような状況で、国内での感染が稀になった細菌、ウィルスなどの病原体に海外で感染して持ち替えるケースが増えこれらを輸入感染症と呼んでいます。

例えば、赤痢の発生件数は年間1000件とされますがその8割が輸入感染症とされ、渡航先はインド周辺に集中しています。

コレラも東南アジアへの旅行や輸入食品からの感染が大半を占めるとされます。

東南アジアは、A型とE型肝炎の多発地域ですので生水やなま物に注意が必要です。

特徴

E型肝炎は、発熱などの風邪に似た症状や腹痛を多く伴うとされ黄疸が100%の患者に出るとされています。

肝炎の検査について

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