過敏性腸症候群の便通異常

悩む初老の男性

便とは

便とは、食べた物が消化吸収された後の残りカスです。

食べ物は、口から肛門まで約9メートルの消化器官を通り1日かけて消化吸収され、その残りカスが便として排出されます。

便が排出されるまでの仕組みはコチラ

口:食べ物を細かくして、唾液の消化酵素で炭水化物をある程度分解してからに送ります。

胃:消化酵素が分泌され、酵素と食物を撹拌し、酸性の胃液でさらに食べ物をペースト状にし十二指腸へ送ります。

十二指腸:膵臓から分泌された膵液により中和され、分泌される胆汁により脂肪も分解されます。

小腸:食べ物は更に細かく撹拌されながら、消化され食品成分と水分の吸収が行われます。

大腸:水分を吸収し、便となったものを排出します。

大腸で水分が吸収され便となる

便は盲腸から上行結腸のあたりまでは液状ですが水分が腸壁から吸収されながら、粥状→固形状へ変化して結腸のぜん動運動により直腸まで運ばれます。

便が固形状になり、排便の準備が整うと、直腸、大腸の反射により脳より指示が出て便意が起こり便が肛門へ送り出されるのです。

便意についての詳しい解説はコチラ

適量の食物繊維は、この便のかさを増やし便秘にも下痢にも良いとされます。

理想的な便は黄土色でバナナ1本分程度とされています。

通常は1日に約150g~200gが排出され、成分の約8割は水分で残りは腸内細菌の市街や食べかすの集合体であるとされます。

便秘の症状

便秘とは、大腸での水分吸収が進みすぎて、便が硬くなったり便が出ない状態を指します。

毎日排便がなくても便秘とは言えず、2~3日に1回の排便で、便が硬くなったり、つらい症状が続けば便秘とされます。

慢性的な便秘は、ガンやポリープなど便の通過を妨げる病気によっても起こりますが病気ではなくても腸の機能が低下しても便秘になります。

このような慢性的な便秘は、常習便秘ともいい下記のタイプがあります。

便秘の種類に関する詳しい解説はコチラ

  • 弛緩性便秘:結腸のぜん動運動が弱いため便を排出できない。
  • 直腸性便秘:直腸、結腸反射が鈍くなり便意に鈍感になり便の排出が出来ない状態。
  • けいれん性便秘:腸のぜん動運動を支配する自律神経が乱れるために起こる障害。


過敏性腸症候群の便秘型では、心理的なストレスが原因で自律神経が乱れ大腸のぜん動運動が低下します。

その為に、腸の内容物の移動が遅くなり、必要以上の水分が吸収され硬い便が作られていきます。

S状結腸では、知覚過敏により異常な痙攣が起こり腸の内容物の移動が困難になり、このため、便は更に硬くなり量も少なくなるのです。

直腸・結腸反射が弱くなり、便が出にくいという症状で顕在化します。

下痢の症状

下痢の種類に関する詳細はコチラ

下痢とは、大腸での水分吸収が不十分なために水分量の多い便が排泄されます。

下痢便は、液状に近い状態で1日に排便される便の中の水分量は200ミリリットル以上、あるいは便の量が200g以上とされています。

過敏性腸症候群の下痢型では、大腸のぜん動運動が増加するため水分の吸収が十分にできず、便を適度な硬さにすることが出来ない状態とされます。

S状結腸では、腸の出口付近で便を止めることが出来ず少量の排便が何回も起こります。

胃に食べ物が入ると、胃・大腸反射が起こり大腸の運動が活発になるために食事ごとに下痢を起こすケースも多いようです。

下痢を止める食事法

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