急性胃炎の食事と慢性胃炎の食事

粥

急性炎の食事

急性胃炎は胃の内部を保護している粘膜が暴飲暴食、不消化物の食べ過ぎが原因で一時的に炎症を起こす病気です。

したがって、胃を休ませる食事の工夫が大切になります。

軽症の場合

食事を1回、2回抜き、かわりに湯茶、おも湯、果汁などをとります。

湯茶は薄い番茶や麦茶、漢方の煎茶などがよく、果汁はりんご汁などあまり酸味が強くないものを選びます。

そして、熱からず冷たからずの状態が良いとされています。

くれぐれも胃を刺激しないことが大切です。

重症の場合

第一に医師の診断を受け指示を仰ぎます。

家庭では、1~2日目は絶食を厳守し、喉が渇いたら番茶や湯冷ましなどをごく少量飲みます。

絶食後症状が軽くなってきたら、流動食からはじめて徐々に食品の数と量を増やしていきます。

流動食とは、おもゆ、りんご果汁、ミルクティーなど文字通りかまずに流し込めるものです。

これで異常がなければ、翌日からおかゆにして3分かゆから五分かゆ、全がゆへと様子をみながら徐々に固くして常食に戻していきます。

また、三分がゆからの副食は裏ごし野菜や半熟卵、豆腐など消化の良い栄養価の高いものから取ることが良いとされています。

急性胃炎に適す食品と適さない食品

適する食品

  • 穀類:柔らかく炊いたごはん、パン、そうめん、うんどん、オートミール、おも湯
  • 魚肉類:白身魚、牛豚ヒレ肉、もも肉、
  • 野菜・果物:裏ごしした野菜果物、ブロッコリー、アスパラ、人参
  • 乳製品:牛乳、チーズ、卵、ヨーグルト
  • 嗜好品:番茶、天然果汁


適さない食品

  • 穀類:ラーメン、ピザ、チャーハン、脂肪の多いもの
  • 魚肉類:牛豚の消化の悪い部位、ハム、ベーコン、ソーセージ、塩辛、佃煮
  • 野菜・果物:繊維の多い野菜(ごぼう、たけのこ、わらび、きのこ、にら、ねぎ)漬物
  • 嗜好品:コーヒー、緑茶、アルコール飲料、菓子類、せんべい

慢性胃炎の食事

慢性胃炎は急性胃炎ほど症状が急激ではありませんが長期にわたって治療しなければなりません。

過酸性、低酸性、それぞれの場合の食事の取り方また、バラエティに富んだ飽きない献立の工夫が大切です。

過酸性胃炎の場合

消化は比較的良好なので、低酸性胃炎より食事制限はゆるやかです。

胃液分泌を多くさせないように次の点の注意が必要です。

  1. 主食は、うどん、パン、ごはんなどの柔らかいものを取る。
  2. 牛・豚、とり、などの肉類を食べ過ぎない。
  3. 良質なタンパク質は牛乳や豆腐で補う。

  4. ポテトチップスや天ぷら、フライドチキンなど、調理から時間の経過した揚げ物を避ける。
  5. 繊維の多いもの、香辛料、酸味の強いものは少量にする。
  6. 高温の食品は胃酸の分泌を高めるので冷ましてから食べる。

低酸性(無酸性)胃炎の場合

胃液の分泌が悪いため、塩酸が不足してタンパク質を消化する働きが鈍っています。

症状としては、食欲不振が続き、消化が良く、栄養価が高いタンパク源を取ることがポイントです。

牛乳や乳製品、卵は大切な栄養源になるので積極的に取るようにしましょう。

毎日半熟卵では飽きますのでオムレツ、いり卵、プリン、卵豆腐などバラエティを増やしましょう。

牛乳を飲むとお腹をこわす人は、スープやシチューに加えるなど応用しましょう。

魚は、白身魚や赤身魚など脂肪分の少ないものが最適です。

さんまやいわしなど脂肪の多い魚は控えたほうが良いとされています。

さつま揚げなど魚肉の加工品は塩分が強く避けたほうが良いでしょう。

同様に市販の揚げ物も油脂が変質している可能性がありますので避けたほうが賢明です。

これらは、魚類にかぎらず全ての加工品に言えることです。

野菜、果物、穀類に関しては過酸性胃炎に準じます。

やわらかいもの、煮物、などよく火を通したものが最適です。

嗜好品の制限は過酸性胃炎よりゆるやかで少量ならば食欲増進の為に良いとされています。

ただし、過剰に取ることは控えたほうがよろしいでしょう。

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