日本人の衛生環境の変化と伝染病の低減

街並み

日本人の衛生環境は他国と比べると清潔で行動形態も居住環境もそれを後押ししていると考えられます。

特に日本における感染症の低減は衛生環境の改善が密接に関係しているとされます。

日本が採ってきた衛生状態の改善に資する対策としては、上水道整備、下水道整備、廃棄物処理対策などが挙げられます。

ゴミの収集区域内人口が増加した時期は、水系伝染病患者数が減少した時期とよく一致しているとされます。

また、下水道普及率は、水系伝染病患者数が安定した昭和 50(1975)年でも僅か 24%であるので明確な傾向は分からないが、水道普及率は、水系伝染病患者数の減少傾向とよく一致しており、ごみ収集区域内人口とともに公衆衛生の向上に貢献してきただろうことが分かります。

人間間での病原体の経路では、水が媒体となる病気には飲料水の塩素消毒が有効で日本では実施されています。

埃が媒体となる病原体の経路では、個室居住の環境が伝播を妨げています。

手が媒体となる病原体の伝播では、日本人の挨拶が握手ではなくお辞儀が挨拶になるためこの経路での伝播も抑制されます。

また、日本人の入浴習慣は体を清潔に保ち病原体が洗い落とされます。

食事では、箸を使うためパンのように手が触れる機会が無いため手が媒体となる感染症を遠ざけています。

また、家庭内では個人個人が専用の箸を使うため他の人の口に病原体の伝播する可能性を減らしています。

また、日本人のコンドームの使用率も高いため他国と比べると感染率も低いとされます。

注射器を介した血液で伝染る伝染病も使い捨て注射器が一般化した日本では低下しています。

以上のように、日本の生活環境自体が病原体の伝播を防ぐようになっている一方で、清潔な環境だけでは伝染病の病原体を絶やすことは出来ません。

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