人間と動物の感染経路の違い

電子顕微鏡

人の感染症が広がる伝染経路と動物の感染症が広がる伝染経路には大きな違いがあります。

経路に大きな違いがあるのは、行動形態が全く違うからです。

人間が文明を進化させ衛生環境が向上して既存の病原体が増殖し難い行動形態になっているからです。

人間の行動形態が変わり既存の病原体の増殖が難しくなると病原体はその環境の中でも適応した進化をしているのが現状です。

動物同士の伝染経路

人間も動物も食物を食べて排泄するというサイクルは共通していますが動物はトイレを使わないので糞尿に排出されたウィルスや細菌は環境の中に拡散します。

それら病原体が川などに流れて水の中に入ると下流でその水を飲む他の動物にも感染が広がります。

また、糞尿が乾くと軽くなり埃と一緒に空気中に混じります。

糞尿に病原体が含まれていると動物はその埃を吸い込んで感染します。

動物ではなく人間の場合もその埃を吸い込むことで感染します。

尿は無菌ですが全身感染症を起こすウィルスであれば腎臓で増殖し尿として排出されれば感染源となります。

動物間での感染経路で媒体の役割を果すもので節足動物があります。

蚊やダニが動物を刺して血液やリンパ液を吸うと、血液に含まれるウィルスが昆虫やダニの体内で増殖して、感染した昆虫が他の動物を指すことで感染が広がります。

病原体は宿主の体外にある時は環境に耐えられず破壊されていきます。

病原体が完全に破壊されれば感染は起こらなくなります。

排出される病原体が多ければ多いほど、外界の環境に対して強ければ強いほど宿主を見つけるまで生き残り感染を広げます。

一般的に乾燥に強いウィルスの方が細菌より環境の中で安定しているとされます。

ウィルスとは、遺伝子とそれを囲むタンパクからなる単純な構造体で細胞ではない生物です。

ウィルスと細胞の違いの解説はコチラ

大きさは細胞である細菌に比べ大きさは10分の1であり培地では増殖せず細胞に入り込み代謝機能を利用して増殖します。

ただし、ウィルスの表面のタンパクと結合する受容体を持つ細胞にしか入り込めません。

細胞外では無生物の状態であり、水中で安定するものや空中で安定し乾燥に強いものもあります。

温度が高いほどタンパクの変性が起こりやすく壊れやすくなり日光があたる場所では遺伝子は紫外線により破壊されます。

人間と動物の感染経路の違い

人間は都市を作り集団で生活します。

集団で生活すると伝染病を広げる条件が整いますが人間はトイレを使うので糞尿に含まれる病原体が広がりにくくなりました。

また、飲料水に入る微量の病原体は塩素消毒により死滅します。

また、人間はトイレの後に手を洗うので病原体が洗い落とされます。

衣服を着て屋内に住むことで、昆虫に刺される機会が減り昆虫を媒体にする感染も減りました。

洗濯や掃除をすることで病原体を含む埃を吸い込むことも減りました。

調理では食材に火を通すことで寄生虫などの感染も減りました。

しかし、様々な感染経路からの防御方法が確立しましたが咳・くしゃみをしたときに出る飛沫による空気感染から病原体を防ぐことが難しいのが現状です。

飛沫は微量の水滴でくしゃみや咳で1メートルは飛び、くしゃみをしなくても会話をする時に飛沫が飛び相手に感染させてしまいます。

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