発展途上国では蔓延している生水で感染するA型肝炎

発展途上国の子供

A型肝炎ウィルスの伝染経路は糞便から口への経路で人から人へ感染します。

感染は一過性のもので治癒後はA型肝炎ウィルスに対して免疫ができます。

日本人は50歳以下の人はこのウィルスに対して抗体を持っていないとされます。

A型肝炎ウィルスの特徴は感染してからの潜伏期間が1ヶ月と長期間あることです。

国内でこのウィルスは消滅しているため海外で感染すことが殆どです。

また、このウィルスに汚染された輸入貝類を食べて感染する可能性もあります。

多くの途上国では、水道水が塩素消毒されていません。

A型肝炎ウィルスは水の中で安定しているため、塩素消毒されていない水の中は、このウィルスがあると考えた方が良いでしょう。

また途上国での貝類の生食は控えたほうが良くウィルスが貝の中で増殖している可能性があり重症化する可能性があります。

潜伏期間が長いため帰国後に発症することが多く家族や接触者に感染させてしまう可能性が有ります。

途上国に長期滞在する場合は、A型肝炎ワクチンを注射して免疫をつけておくことが大切です。

ワクチンは3回の注射が必要とされ出発前の2ヶ月前から注射を開始する必要があります。

成人後に感染すると黄疸が出て体の脱力感が続き急性肝炎になります。

潜伏期は2~6週間であり、発熱、倦怠感などに続いて血清トランスアミナーゼが上昇します。

食思不振、嘔吐などの消化器症状を伴いますが、典型的な症例では黄疸、肝腫大、濃色尿、灰白色便などがあります。

劇症化して死亡する例を除き、1~2カ月の経過の後に回復するとされます。

トランスアミナーゼの正常化に3~6カ月を要する例や、正常化後に再上昇する例もあるとされますが一般的には慢性化せず、予後は良好であるとされます。

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