ウィルス感染症の一種で全ての哺乳類が感染する狂犬病

狂犬病ウィルス

(提供元:国立感染症研究)

狂犬病は、狂犬病ウイルスを病原体とするウイルス性の人獣共通感染症であり、人間を含めたすべての哺乳類が感染します。

南極を除く全ての大陸で感染が確認されおり、流行地域はアジア、南米、アフリカで、全世界では毎年50,000人以上が死亡しています。

水などを恐れるようになる特徴的な症状があるため、恐水病または恐水症と呼ばれることもあります。

黒い犬

感染し犬は凶暴になり、他の動物に噛み付きます。

ウィルスは唾液に出るため、犬から犬へ感染が拡大します。

狂犬病が多い地域はアジアで、放し飼いの犬が多く犬へのワクチン接種率が低い国々です。

近年、中国で急増しており、高度成長によるペットブームによる犬の増加が考えられます。

人が狂犬に噛まれると、ウィルスは末梢神経から脳へ行きます。

発症までの期間は、手を咬まれた場合は1~2ヶ月足を咬まれた場合は、3~5ヶ月かかるとされます。

発症すればほぼ確実に死亡するので感染の可能性がある場合には必ず次のような対処が必要です。

咬傷を受けたらまず傷口を石鹸水でよく洗い、消毒液やエタノールで消毒します。

狂犬病ウイルスは弱いウイルスなのでこれで大半は死滅します。

そしてすぐにワクチン接種を開始します。

大事なことは、噛まれたらまず直ちに洗浄し消毒液で消毒し、医師の診察を受けることです。

狂犬病にかかった可能性のある場合、医療もしくは獣医療の専門機関に「いつ、どこで、どの個体に咬まれたか」を伝えます。

ウイルスは唾液腺や神経で増殖し、唾液へのウイルス排出は潜伏期を経て、発病する3 – 5日前とされています。

一見狂犬病でないような動物に咬まれても狂犬病にかかるリスクは存在するため、咬まれた地域(旅行した国、場所)と咬まれてからどれほど日数がたっているのか、また咬んだ個体を繋留して一週間経過観察し狂犬病を発症するか否かを確かめる必要性があります。

流行地への立ち入りを予定する場合は、基礎免疫をつけておくのが望ましいとされます。

このページの先頭へ