大気汚染と体臭の関係

青空と男性

最近の研究で、大気中の二酸化炭素の上昇が人体に生理的な作用を引き起こしていることがわかってきました。

東京大学の研究グループの研究結果によると二酸炭素濃度の高い都会で生活する人の尿に通常ではほとんど検出されないはずの重炭素イオンが目立って増えているとの報告がなされています。

重炭素イオンはエクリン腺の汗の成分に含まれていますが通常尿の中にはほとんど見られない物質です。

また、大気中の二酸化炭素濃度と尿中の重炭素イオン濃度との関係を調べるために、被験者に閉めきった部屋に入ってもらい空気中の二酸化炭素の濃度を増やしていきました。

一定時間が経過したら、その都度被験者の尿を採取して尿中の重炭酸イオン濃度の変化を測定したのです。

その結果、実験前には平均0.05%だった重炭酸イオン濃度が0.1%まで増加していました。

都会では、自動車の排気ガスなどで二酸化炭素濃度が高まっており体内で吸収された余分な二酸化炭素の一部は酵素の働きによって重炭酸イオンに変えられて、そのため尿中の重炭酸イオンが増加している可能性があるとの報告がなされています。

これは、汗の成分についても同じことが言え大気中の二酸化炭素濃度の上昇がエクリン腺に含まれる重炭酸イオン濃度も増加させていると考えられるのです。

私達の身体のph値を決定するのは、二酸化炭素と重炭酸イオンのの濃度なのです。

二酸化炭素が増えれば酸性に傾き重炭酸イオンが増えればアルカリ性に傾きます。

汗と一緒に重炭酸イオンが排出されれば皮膚表面のph値はアルカリ性に傾きます。

このような状態では、皮膚の常在菌が繁殖しやすい環境となり汗のニオイが強くなると考えられます。

このページの先頭へ