診断する女医

これらの性器の起こる損傷は、多くは出産時に起こる、会陰、子宮、子宮頚管に起こる損傷です。

会陰裂傷

分娩の時に、会陰の伸びが悪かったり、胎児の頭が大きかったり、陣痛が強かったりなどの原因で会陰が切れてしまい出血してしまう事を会陰裂傷と言います。

初産でも経産でも裂傷が起こる前に切開をすることが多いようで、これは切開した方が自然に切れた傷よりも傷が綺麗なので縫合しやすく早く癒着する事が理由のようです。

治療

会陰裂傷は、切れ方によって第一度から第三度に分けられ、第三度は重症です。

第二度では、肛門括約筋は切れませんが、切り口が深層に及ぶため子宮脱や膣脱の原因となる事も有ります。

第三度では、直腸壁や肛門括約筋まで切れるので慎重に縫合がなされます。

子宮破裂

産道が狭かったり胎児の位置に異状が有った時、陣痛が異常に強い時、外から力が加わった時などに子宮破裂が起きる場合があります。

帝王切開や子宮筋腫の手術を受けた方に起こる可能性があるようです。

治療

子宮破裂は母子ともに非常に危険で、突然起こる事もあれば、下腹部の激痛、異常に強い陣痛、そけい部から子宮へかけての緊張や痛みなどがある場合は注意が必要です。

破裂が起きた場合は、開腹して裂け目を縫合したり、子宮の摘出をする場合があります。

子宮頚管裂傷

出産のときに子宮頚管の両側で起こることが多く、時には裂傷が子宮動脈まで達し、致命的な大出血を起こす場合も有り注意が必要です。

子宮頚管は普段はしっかりと閉じていますが、先天的に子宮頚管の組織が弱い場合は、出産が急に進んだ場合や、逆子の場合、強すぎる陣痛や高齢出産や巨大児であった場合に切れることがあります。

分娩後の子宮の収縮が良好にもかかわらず大出血を起こす場合は子宮頚管裂傷の可能性があります。

人工妊娠中絶では、子宮頚管を急に拡げようとして切れる事もあるとされます。

治療

治療は主に、裂傷の部分の縫合ですが、重症の場合は子宮の摘出手術がなされる場合もあります。