赤ちゃんの手

角層の下にかゆみ神経

アトピーの皮膚の特徴とは角層の細胞の隙間がありますが皮膚の痒みが挙げられます。

何故アトピーの皮膚がかゆくなるかというとかゆみを伝える神経の多くが表皮の中まで伸びていることが理由となります。

また、かゆみの神経の長さも数も部位によって異なり不規則に伸びており長い部位では角層の下まで伸びています。

かゆみ神経が長くて多い皮疹部とカサカサする部位

かゆみは皮疹部だけではなく、肌がカサつく部位でもみられます。

そのような状態では、外界からの小さな刺激にも敏感になります。

この痒みの原因は、知覚神経の受容体が表皮内まで伸ばす機能を持つ神経成長因子がアトピーの皮膚では増加しているからだと考えられます。

神経成長因子とは知覚神経の生存、分化を担うものです。

このように皮膚の防御機能の低下による肌のカサつきに加え多数のかゆみ神経が表皮の中まで伸びている状態のアトピーの皮膚では痒みを生じやすい状態にあると言えます。

かゆみのメカニズム

アトピーの皮膚では、アレルギー炎症、防御機能の低下、かゆみ神経の増加と表皮内への侵入などが原因でかゆみを生じます。

普段生活している中でこれらのかゆみを引き起こすきっかけとして発汗、入浴、暖房、食物、皮膚の細菌、皮膚の乾燥、衣類、洗剤、石鹸、シャンプー、風邪、ストレスなど様々あり肌をかくことにより痒みは更に強くなります。

痒みのメカニズムは、皮膚に刺激が伝わるとかゆみを引き起こす化学伝達物質が表皮と真皮の結合部にある知覚神経に伝わります。

この刺激は知覚神経により脊椎、中枢と伝達され大脳皮質に到達してかゆみを知覚すると考えられています。

かゆみを起こす物質はヒスタミンのようにかゆみの受容器を刺激するものと神経ペプチドのようにかゆみの受容器を刺激するヒスタミンなどの化学伝達物質を遊離させてかゆみを起こさせるものがあります。

ヒスタミンは肥満細胞や白血球の一種である好塩基球の中に貯蔵されており様々な刺激により遊離されかゆみの受容器を刺激してかゆみを引きを越します。

このヒスタミンの遊離はアレルギー反応によって起こるだけではなく皮膚への刺激によっても起こります。

何故かくことで痒みが増すのか?

アトピーの皮膚では痒みが強く持続的で治らないのが特徴です。

かゆみを感じてかき始めると増々痒みが強くなり皮膚が傷つくまでかいてしまうことが多くあります。

防御機能の低下したアトピーの皮膚は小さい刺激で痒くなりかくと皮膚が傷つき炎症が起こります。

炎症が起こると更に痒くなりかいてしまうという悪循環に陥ります。

かゆみが強くなる理由

かゆみを起こす化学伝達物質であるヒスタミンはアレルギー反応だけでなく様々な刺激により放出されます。

かくという刺激により肥満細胞から出たヒスタミンがかゆみの受容体である知覚神経を刺激すると脊椎、中枢へと伝わります。

その刺激の信号の一部が逆流して知覚神経を刺激してサブスタンスSPなどの神経ペプチドを遊離させます。

このような状態を軸索反射と言い、サブスタンスSPは肥満細胞を活性化してヒスタミンを放出します。

ヒスタミンが放出されると更に皮膚は痒くなります。

また、このヒスタミンは知覚神経を刺激して軸索反射が起こりサブスタンスSPを遊離させるという反応が増幅され炎症が周囲に拡大して痒みが広がり増していくと考えられています。

このサブスタンスSPは血管透過性を亢進させたり血管拡張作用があるため炎症が促進され皮膚症状が悪化します。

更にかくことにより皮膚がダメージを受けるとサイトカインが放出され炎症が起こりやすい状態となります。

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