説明する医者

アレルギー反応の種類

アトピー性皮膚炎は、Ⅰ型とⅣ型のアレルギー反応が関係している事がわかっています。

ここでは、Ⅰ型とⅣ型のアレルギー反応について説明を致します。

Ⅰ型(即時型)アレルギー反応

即時型アレルギーとも呼ばれ抗原が体内に入ると30分以内に様々なアレルギー症状が現れます。

抗原に対してIGE抗体が反応することにより、体内では抗原を排除する反応が起こり、これを抗原抗体反応といいます。

Ⅰ型アレルギー反応が起こると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質やサイトカインなどが放出されアレルギー性鼻炎、気管支喘息、じんま疹などの反応が出ます。

皮膚でⅠ型アレルギー反応が起こると皮膚に存在する肥満細胞から放出された、化学伝達物質により皮膚の毛細血管の透過性が亢進して皮膚が赤く腫れたり、かゆくなったりします。

食べ物からアレルギー反応が起こる場合を説明しますと、例えば、卵白蛋白にアレルギーを持つ人が卵の入った食品を食べた時の反応を例に取ります。

卵の蛋白が完全に消化分解され、アミノ酸に分解されて吸収される場合は問題ありませんが、卵の蛋白が分解されず卵の蛋白のまま、大きな分子で吸収された場合は人体はこれを異物と認識し抗体を作り出します。

この抗体が肥満細胞の表面についている状態で、更に卵の蛋白を吸収しましとこの蛋白を抗原に抗体を作り出し、この抗体とくっつき反応を起こします。

これがⅠ型のアレルギー反応となります。

この結果様々な物質が放出されますがこの物質が皮膚や粘膜に作用しアレルギー症状を引き起こします。

物質には、ヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエン、等があります。

この物質が真皮の知覚神経を刺激し痒みなどの症状を起こします。

このヒスタミン等の物質が皮膚と異なる場所、気管支粘膜とか鼻粘膜とかに作用すると気管支喘息とかアレルギー性鼻炎になったりするのです。

つまり、アレルギー反応の起こる場所の違いによって症状も病名も変わりますがメカニズムは同じなのです。

Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応

最近の研究でアトピー性皮膚炎は、Ⅰ型だけではなく、Ⅳ型遅延性アレルギー反応が関係していることもわかってきました。

遅延型アレルギー反応と呼ばれ抗原に接触すると24~48時間後にアレルギー症状が起こります。

Ige抗体は関与せず、Tリンパ球が抗原を体外に排除する働きをします。

皮膚では、ランゲルハンス細胞が抗原をとらえTリンパ球に情報を伝達しTリンパ球が作用するように働きかけます。

Tリンパ球からは炎症を引き起こす様々なサイトカインが放出され皮膚などに炎症を起こします。

これまで、アトピー性皮膚炎はⅠ型のアレルギーなのかⅣ型アレルギーなのか学会でも議論があったようです。

1986年オランダのブルンジール・コーメン氏が皮膚の表皮の中にある白血球の表面にIgE抗体を発見しⅠ型とⅣ型がともに関与していることが考えられるようになりました。

症状の種類

アトピーと痒み

アトピー性皮膚炎の患者さんは約70%の方がIgE抗体が増加しているとの調査結果があります。

IgE抗体が多い為体内に侵入してきた抗原(アレルゲン)との、結合が正常者より繁茂に起こりアトピーの症状が出てくるのでIgE抗体を抑制しなかればいけないとするのが現代医学です。

しかし、たくさん侵入してきた抗原(侵入者)を一刻も早く補足処理しようと抗体(警備員)を増やすというのは人体の防衛機能です。

つまり、痒みも抗原を排除しようとする自然の療能なのです。

九州大学の研究ではアトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚の表皮に肥満細胞があるとの研究報告がありました。

肥満細胞は通常真皮の中に存在し表皮には認められない存在です。

そのためアトピーの患者さんは外界から侵入してくる抗原と抗体が結合しやすい状態にあるということがわかってきました。

このように、メカニズムでアトピーの患者さんは痒みが出ると人一倍強く表れるのです。

アトピーとむくみ・脱毛

アトピー患者さんには、むくみや脱毛に悩まれている人が多いのですがいったい何故なのでしょうか?

むくみやすい身体とは腎臓の機能が不完全である為、排尿量が減り体内組織に水分が貯留した状態をいうのです。

このむくみは下肢、顔面、頭部にも及ぶため頭皮がぶよぶよになります。

頭皮がぶよぶよでむくみの有る人は今度は脱毛に悩む事になります。

頭髪が生えてきても毛根から栄養を吸収できない為抜けてしまうのです。

2子供の免疫力