レントゲンで癌を見る医者

人体の一部の細胞が突然変異をおこし、無秩序に増殖を始め、カタマリになるものを腫瘍と言いますがこのうち周囲の臓器を圧迫して害を及ぼしたり、正常組織や隣接する臓器を浸潤したりする悪性の腫瘍をガンと言います。

・初期症状がはっきりしない

感染症などの病気では、発熱、痛みなどの症状が現れ診断のきっかけになります。

ところが、がんの場合早期ではもちろん、かなり進んでもはっきりした症状が現れない事が多いのが特徴です。

症状が現れた時はすでに手遅れ、という状態になっていることも多く、癌の定期健診が重要なのはこのためです。

・ガン細胞は増殖し続ける

正常な細胞は古くなったものは死んで剥がれ落ち、かわりに新しい細胞ができるという新陳代謝が常に行われています。

一方、癌細胞は異常をきたした細胞で、栄養がある限り増殖し続けます。

人体はおよそ10兆個の細胞から出来ており、それぞれが役割を果たしながら秩序を保ち、死亡と再生を繰り返しています。

ところが、様々な発ガン物質が引き金となり、正常な細胞が突然がん細胞に変わります。

正常な細胞の中には癌遺伝子やガン抑制遺伝子と呼ばれる遺伝子が潜んでいて、これが発ガン物質により傷つくと細胞がガン化するということがわかってきています。

実際は、正常細胞は、ガン遺伝子やガン抑制遺伝子が傷ついてから、複雑な過程を経て、何年もかけて癌細胞になり増殖していきます。

・ガン細胞は周囲の組織を弱らせる

癌細胞は正常な細胞よりも生命力が旺盛で、大量の栄養と酸素を消費します。

その為、血液が運んできた栄養や酸素を横取りして周囲の正常細胞を弱らせ破壊させてしまうのです。

例えば、胃がんは最初は粘膜にとどまっていますが、成長につれて正常粘膜を弱らせ粘膜の下の組織を侵し、更に筋肉の層まで入り込んで正常細胞を破壊しながら病巣を拡大していくのです。

・ガンは転移する

がんは周囲の組織を圧迫して弱らせるだけではなく、血液やリンパ液の流れに乗って、様々な臓器に飛び火してそこでまた増殖を始め、放置すれば生命を脅かします。

血管やリンパ管は全身いたるところに張り巡らされています。

癌がある程度発育すると、癌細胞の一部がはがれ、血管を介して全身に運ばれそこでまた増殖を始めます。

またある時はガン細胞が胃壁や肺の胸膜を突き抜けて、腹腔や胸腔、臓器の隙間などに種をばらまくように飛び散りガン性腹膜炎やガン性胸膜炎を起こします。

ガン細胞が出す代謝物の中には様々なガン毒素が含まれ、臓器や神経を痛めることもあり、この状態をガン悪液質といい、ガンの末期症状の一つとされています。

・様々なガンの環境要因

ガンの羅漢率、死亡率は年々増え種類も大きく変化しています。

その原因には、生活環境、労働環境、医療環境、などの変化が考えられ人口の高齢化にも関係があるとされています。

ガンの直接的原因としては、食品とタバコが最も重要で、塩分、高脂質、アルコールにも問題があるとされています。

肝癌ではB型肝炎とC型肝炎のウィルスが重要であるとされています。

また、ガンにかかりやすい体質の遺伝も注目されていますが大腸がんは他のがんよりもその傾向が強いようです。

その他、大気汚染、食品添加物、放射線、農薬、紫外線、ガンウィルスなど様々な要因があります。

悪いと思われる原因はなるべく避け、反対に生野菜、果物、食物繊維に富む食品乳製品など発ガン物質の生成を抑制すると言われる食品を多く摂取して

バランスのとれた規則正しい食生活を送ることが大切です。

また、定期的にがん検診を受け、早期にガンを発見することが最も大切な対処法です。