化学療法

子宮に発生するガンの中では最も悪性の癌とされ、原因は不明とされますが、大部分が妊娠と関係していると考えられています。

胎盤とは受精によって子宮内に形成され、この胎盤は絨毛という組織があつまりできています。

この絨毛のいちばん外側のトロフォプラストという細胞が悪性化してガンになります。

胎児由来の胎盤と言う臓器から発生するのが特徴で、正常出産や流産などから発生することはありますが、圧倒的に多いのが妊娠中の胞状奇胎から発生するパターンです。

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絨毛に水がたまり胎盤がブドウの房のようになる病変を胞状奇胎と言いますが、その後に発生するものが約6割流産と正常分娩後に発生するものが約2割とされています。

胞状奇胎の約5%に絨毛ガンが発生するとされ、日本では、1万回の妊娠に1回発生するとされています。

妊娠すると絨毛から絨毛性ゴナドトロピンというホルモンが分泌されますが、絨毛ガンの場合にも尿中に多量のこのホルモンが排泄されるのでこの量を測定して診断や治療の指標にします。

絨毛ガン細胞は血管に侵入して血行性転移を起こしやすく肺、脳、膣、外陰などに転移して放置すると命を落とすケースもあるとされます。

絨毛ガンは抗がん剤などの化学療法が良く効く癌とされ最近では死亡率は5割までに減少しているとされます。

症状

不正出血が症状として出ることが多く、転移した部位によっても症状は変わります。

トロフォプラストという細胞は、母体の血液と接しているため血液を介して遠隔の部位に転移するのが特徴です。

肺に転移すれば血痰、喀血、せき、胸痛、呼吸困難などの症状があらわれ脳に転移すれば、頭痛、嘔吐、意識障害、麻痺などの脳腫瘍の症状があらわれます。

膣や外陰への転移では、青藍色の結節ができて症状としてあらわれます。

その他、転移した先の臓器特有の症状が出るともされます。

受診する科

産婦人科

検査

胞状奇胎では、妊娠で産生されるヒト絨毛ゴナドトロピンというホルモンが異状産生されます。

絨毛がんでも同様にこのホルモンが産生されるため尿や血中のホルモンを測定します。

妊娠していないのに絨毛性ゴナドトロピンが高値であったり胞状奇胎や流産の後に尿中の値が高値だった場合は量と基礎体温の測定がされます。

また、胸部X線、超音波断層検査、腹部CT、骨盤動脈造影撮影などで病巣の確認がなされます。

確定診断には、CTスキャン、病巣部の組織検査として摘出した病巣の検査で行われます。

癌検査種類の解説

治療

病巣部が限られている場合は手術で摘出される事も有りますが、抗がん剤治療が中心となります。

これは、ガン細胞が血液に接しているため転移を促進してしまう一方で、抗がん剤を血管中に投与するとガン細胞を排除する効果も高いからです。

抗ガン剤を中心とした、化学療法を行ないその後、必要に応じて手術療法がなされます。

以前は、摘出手術が主流でしたが、現在は化学療法が進歩して治癒率も高くなっているとされます。

化学療法を行った場合の副作用としては、口内炎、脱毛、吐き気、嘔吐、白血球減少などがあるとされます。

手術療法に、放射線療法も加わることもあるとされます。