卵巣

卵巣ガンの原因と症状

卵巣ガンは卵巣に発生する悪性腫瘍で女性性器ガンの2割を占めます。

卵巣から発生する腫瘍の種類は、一番多く性質によって、良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍の3つに分類されます。

境界性悪性腫瘍とは、必ずしも良性と言えないものを指します。

卵巣表面を覆う表層上皮性細胞から発生した腺癌で卵巣ガン全体の6割にもなるとされます。

幼児から老年まであらゆる年代の女性にみられるとされます。

年齢によって、発生するガンの種類にも相違があり30歳代までは卵細胞から発生する種類が多く30歳以降は、腺ガンが多くなるとされます。

腺ガンは、未婚の女性、妊娠未経験の女性に多いとされます。

また、肥満、糖尿病、高血圧症、喫煙、動物性脂肪の過剰摂取など生活習慣に原因が潜んでいるとされます。

症状

早期では症状はほとんど無く、症状が現われるようになる頃には、ある程度の大きさに成長してしまっていることが多いようです。

早期発見がしやすい子宮がんと比較すると予後が不良となるケースも多いがんと言えます。

進行すると腹部にしこりやふくらみがみられ、痛みや圧迫感も感じられるようになります。

背部痛や腰痛も現れ、腫瘍が大きくなると貧血症状も現れ腹水がたまり膀胱や直腸を圧迫し、頻尿や便秘になります。

これは、ガンが大きくなり膀胱や直腸が圧迫されトイレが近くなったり、便がでにくくなったりするからです。

卵巣に広がったガンは他の臓器に広がりますが、ガン細胞が腹腔内に散らばると腹水がたまり腹部がふくれます。

胸腔内に転移すると胸水がたまり息苦しくなります。

時には、ガンが破裂したり激痛が起こりショック状態を起こす事も有ります。

原因

原因は現在はっきりとは解明されていませんが統計学的に卵巣がんになりやすい因子として以下の様なものがあります。。

  • 初潮が早かった人(12歳以下)
  • 閉経が遅かった人(55歳以上)
  • 30歳以降に出産した人
  • 妊娠・出産の経験が無い人
  • 家族に乳がんや卵巣がん,大腸がんになった人がいる人
  • クロミフェンのような排卵誘発剤による不妊治療を受けた事がある人
  • 乳がんや子宮内膜がんにかかったことがある人
  • 性器周辺に何年もの間、タルカムパウダーやタルカムパウダー入りのナプキンを使用した人

総じて発生の年齢層も広く、未婚の人や妊娠・出産経験の無い人に発生しやすいと考えられています。

また卵巣がんの発生には女性ホルモンのエストロゲンが関係しているとされます。

卵巣がんは、子宮がんや乳がんに比べて検診が一般化されていない事に加え、初期症状が少なく、症状が出てからの進行が速いので注意しましょう。

受診する科

産婦人科

検査

卵巣がんは発見が遅れることが多いがんと言われています。

検査自体は苦痛は無いものの、子宮ガンに比べて難しいのが特徴です。

卵巣が腫れている場合は、超音波検査、CT検査、MRI検査、腫瘍マーカー検査が行われるとされます。

腹部にさわり腫溜の大きさを確かめますが、小さかったり、太った人だと確実にはわかりません。

その場合は、膣や肛門から指を入れて卵巣を調べる触診が行われます。

その結果、疑いがあればCTスキャンやMRIを使い検査を行います。

腫瘍マーカーと言う血液検査を行う場合も有り、これはガンが発生した時に血液中に放出される物質の数値を測ります。

腫瘍マーカー検査では、CA125が使われ、この腫瘍マーカーは自分でできるがん検査キットでも販売され手軽に検査することが可能です。

腹水がある場合は採取して細胞診がされるとされ、顕微鏡でガン細胞の有無を調べます。

卵巣がんの発生は低く、良性の卵巣腫瘍の場合も多いので進んで検査をしましょう。

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治療

手術が可能であれば手術が行われるとされ、手術と抗がん剤が中心の化学療法となります。

卵巣がんと分かったら、進行状態に応じて両側の卵巣、子宮、周辺の組織を摘出します。

妊娠を希望する場合は、Ⅰ期であればがんの発生していない卵巣や子宮を残すことが出来る化膿性があります。

原則として、両側の卵巣、卵管、子宮、大網が切除され、手術をしても腫瘍が残る場合は、化学療法も追加されるようです。

手術による摘出が確実な方法とされ、画像診断では確認が難しいため悪性良性の判別、ひろがりの程度を手術により診断していく場合が多いといえます。

また、卵巣がんは腹腔内に広がりやすいので手術をしても、ガン細胞を摂りきれない場合があり、その場合は卵巣がんは抗がん剤が有効で、手術の後に多くの場合化学療法を行います。

放射線治療は以前では腹部全体に照射するなどの形で行われていましたが、より有効な抗がん剤が開発されたこともあり現在ではあまり行われていませんが転移したがんや再発したがんの治療には用いられることもあります。

ガンが転移している部位や全身状態にもよりますが、切除できるものは切除し、化学療法を行うのが原則的な方法です。

卵管ガンの原因と症状

卵管は、子宮体部の両端から左右に伸びている長さ約8cmの細い管で、一端は子宮腔に、もう一端は腹腔内に開いており、この部位に発生するのが卵管ガンです。

女性性器のがんの1%程度で発生は稀で、出産経験の無い女性に多いことから不妊と関係があると考えられています。

卵管から直接、卵巣や子宮に浸潤する場合と、リンパ管や血管を介して周囲のリンパ節や肝臓に転移する場合があります。

症状

初期症状は無く、黄色みを帯びた水っぽいおりものが大量に出たり、血の混じったおりものが出るようになります。

下腹部に痛みを感じたり、しこりがあるように感じたりすることもあります。

検査

卵管の内腔は狭く他の女性器のガンと比べ診断が難しいのが特徴です。

子宮がんの検診などで、子宮以外のガンが疑われる場合は、更に検査を進めます。

この場合は、超音波検査CTスキャン、腹腔鏡検査などを行います。

治療

手術をして初めて確定診断が得られる場合も有ります。

治療は手術と抗がん剤による化学療法を行います。

通常の手術では、子宮と両方の卵管、卵巣を切除し、さらに抗がん剤を使用して治療が続けられます。