お見舞いを受けるガン患者

胆道とは、肝臓でつくられた胆汁が十二指腸まで運ばれる通路を指します。

胆道は、胆汁を一時的に蓄える胆嚢と胆汁が流れる胆管に分かれます。

胆道にできるガンをまとめて胆道がんと言います。

発生する部位によって更に細かく別れ、肝内胆管癌、上部胆管がん、中部胆管がん、下部胆管がん、乳頭部ガン、胆嚢がん、のように分類がされています。

日本の胆道がんの死亡率は世界的にも高く、年間約1万人が亡くなっています。

胆道がんは、50~60歳代の男性に多いとされ、胆嚢がんは女性が多く、男性の2倍となっております。

胆管がん全体の中では、上部胆管がんが最も多いとされます。

早期発見

胆道がんの多くは、早期には自覚症状がなく、黄疸が現れるまで気づかないとされます。

発見が遅れて切除手術が出来ないケースも多いようです。

胆管がんは、小さなガンで黄疸が出るので、早期発見が可能であるとされます。

胆管の直径は、数ミリと細いため小さなガンでも胆汁がつまり黄疸が出るとされます。

胆嚢がんの早期発見は症状からは難しい理由にあげられるのが胆嚢にはガンの進行を妨げる粘膜筋板という組織が無いため筋層が薄くガンが早期の内に肝臓、胆管、リンパ節に広がってしまいます。

症状

胆管がんも胆嚢がんも初期には症状がありません。

胆管がんの9割は、黄疸によって発見されることが多いとされます。

黄疸の場合は、白目、手のひら、口の中の粘膜、皮膚も黄色くなるとされます。

癌によっては、胆管が塞がれ、肝臓から排出された胆汁が、肝臓内の胆管にたまって血液中に入るために起こります。

胆汁の黄色い色素が、血液を通じて全身にまわり黄疸が現れるとされ、これは閉塞性黄疸と呼ばれています。

皮膚が黄色くなるだけではなく、尿が濃い褐色に変わり、便も灰白色となります。

便は、胆汁に含まれる色素によって通常は黄褐色をしていますが胆汁が十二指腸に排出されなくなるので灰白色になります。

黄疸に伴う症状

閉塞性黄疸は、発熱や悪寒を伴うとされます。

この発熱は、うっ滞した胆汁に細菌が感染したためにおこるとされます。

閉塞性黄疸が続くと、細菌が血液中に入り敗血症となる可能性もあります。

胆管がんは、みずおちから右脇腹にかけて鈍い痛みを起こすことがあります。

胆嚢がんで黄疸が現れるのは、ガンが進行して胆管に浸潤した時です。

症状は右脇腹の痛み、体重減少、しこりなどとされます。

原因

肝臓内の胆管に結石が発生している場合は、約10%にガンが発生しているとされます。

また、胆嚢に結石がある人の7%前後にガンが発生すると言われています。

胆石のない人に比べ10倍の発生確率です。

胆嚢がんで、胆石を併発している人は全体の7割に達するとされます。

高齢で胆石の症状がある人はガンになる可能性が非常に高まります。

また、ビリルビン結石よりコレステロール結石を持つ人に多いとされます。

胆道がんでは、腺腫のガン化によって発生するとも言われています。

膵管と胆管の合流異常が原因で胆管の粘膜が侵されてガン化するケースもあるとされます。

検査

胆管がんのほとんどは黄疸が出ます。

黄疸が胆管の閉塞によるものかどうかが調べられます。

検査方法は、血液の肝機能検査や超音波検査が行われ、造影剤による検査もされます。

黄疸の無い場合は、超音波検査から始められます。

治療

他の消化器ガンと同様に手術が最善の方法になります。

胆管がんで手術が出来るのは3割程度とされます。

開腹しない手術法として、腹部に開けた小さな穴から腹腔鏡を挿入して胆嚢を摘出する手術があります。

手術前に切除不能と判断された場合は、黄疸を減らす胆管ドレナージが行われ、放射線療法や抗ガン剤を投与する場合もあるとされます。

胆管がんでは発生部位が上部にあるほど生存率が下がるとされます。

胆嚢がんの生存率を左右するのは、胃がんや大腸癌と同じく早期発見による早期治療であるとされます。

最近では、自宅で簡単にガンを検査できるキットもあるので定期的に検査をすると良いでしょう。