胸が痛くてが苦しい男性

縦隔とは、左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分を指します。

上部は頚部、下部は横隔膜までであり、縦隔には心臓をはじめとする重要な臓器が存在しています。

また、心臓につながる大動脈、大静脈、気管、食道などの重要な臓器も含まれます。

胸腺、リンパ節、神経節といった実質性臓器も含まれます。

縦隔腫瘍とは

縦隔にある臓器の中で、心臓、気管、食道などの器官から発生した腫瘍は心臓腫瘍、肺がん、食道ガンのように腫瘍が出来た臓器の名前がつきます。

それ以外の部分から生じた腫瘍は縦隔腫瘍と呼ばれ、良性のものと悪性のものがあります。

縦隔腫瘍全体では、悪性のものが約2割程度とされています。

日本国内では、毎年1500人前後発症しているとされます。

症状

縦隔腫瘍は、良性のものが多く、症状が出るのは全体の3分の1とされます。

最も多いのが気管や気管支がガンにより圧迫されておこる呼吸困難で胸痛、動悸、顔のむくみなどがあるとされます。

また、胸腺腫などの特定の腫瘍では、手足の筋脱力や貧血などの症状が出るとされます。

検査

縦隔腫瘍の大部分は、X線写真では縦隔から、外側へ向かって張り出すコブ状の陰影として発見されるようです。

CT、MRIなどで発生部位や内容などを詳しく見ることができるとされます。

縦隔腫瘍の種類を手術前に診断するには困難があるとされます。

腫瘍の種類によっては、血液の生化学的な検査や細胞診が有効であるとされます。

腫瘍の検査についての詳しい解説はコチラ

縦隔腫瘍の種類

胸腺腫

胸腺から発生する腫瘍で、縦隔の前方にできるとされます。

縦隔腫瘍の3分の1を占め、良性と悪性があります。

また、重症筋無力症や重症貧血の併発の可能性もあるとされます。

胚細胞性腫瘍

胸腺腫の一種で、9割は良性の奇形腫で、残りの1割が悪性とされ、悪性の物は若い男性に多いとされます。

神経性腫瘍

悪性のものは稀で、多くは子供に発症するとされます。

神経性腫瘍は縦隔の後方にできる特徴があるとされます。

リンパ腫

悪性にものが多く、化学療法や放射線療法が行われるとされます。

治療

多くの場合、手術により摘出されるとされています。

良性のものでも進行すると穿孔したり、腫瘍が大きくなり周辺の臓器を圧迫するため手術がすすめられるようです。

悪性の物は、手術をすると同時に化学療法や放射線療法が併用されるようです。

リンパ腫の場合は、手術よりも化学療法や放射線療法が優先されるとされます。