のど

発生する位置によって上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんに分かれ、性質も症状も変わる癌だとされています。

上咽頭がん

耳の障害や鼻づまりなどが主症状とされます。

上咽頭という場所は、鼻の奥にあたる場所で、上咽頭がんは、東南アジアに多く日本での発生は低いとされています。

男女比は、2対1で男性に多く、40~60歳代に多く見られるようです。

症状

上咽頭の外側には耳と鼻とを結ぶ管である耳管があり、腫瘍によってこれが塞がれることにより耳に出る症状が多くなるとされています。

滲出性中耳炎と同じように、耳がつまった感じ、難聴、耳鳴りが多いとされます。

腫瘍が鼻の後ろの穴に近いところにできると鼻づまりや血の混じった鼻汁が出たりします。

また、この病気はしばしば頸部のリンパ節に転移するため首の腫れが症状として出ることもあるとされます。

また、上咽頭は脳にも近いため神経が障害を受け声がかれたり物が二重に見えたりすることがあり、頭痛を伴うこともあるとされます。

受信する科

耳鼻咽頭科、頭頸科

原因

上咽頭がんの発生にはEBウィルスが関係しているとされています。

中国南部や台湾での発生率が高いのはEBウィルスの感染者が多いからだとされています。

このウィルスは、一般的に良く見られるウィルスで日本人でも感染者は多いが不顕性感染が多いとされます。

病気になることは稀で、感染と発病に何か別の誘引があると考えられています。

検査

上咽頭は複雑に入り組んでおり、観察しにくい場所なのでファイバースコープが用いられているようです。

また、上咽頭は脳に近いため、深部の病巣を診断するためCTスキャンやMRIが使われるとされています。

最終診断は、組織を採取して生検によって診断されます。

治療

放射線治療が有効とされ、化学療法も併用されるようです。

病巣が残った場合には手術で摘出されることが多いようです。

中咽頭がん

口蓋扁桃、軟口蓋、口蓋垂など口を開けた時に見える部分が中咽頭に相当し、舌の付け根の部分も中咽頭に含まれます。

扁桃がんは多くはなく、リンパ組織から発生する腫瘍の方が多く見られるとされます。

扁桃がんは、3対1で男性に多く、年齢は50~60歳に集中し悪性リンパ腫はどの年齢層にも見られるとされます。

症状

初期にはほとんど症状が無く、咽頭異物感、咽頭痛、嚥下痛が起こります。

また、扁桃腺が腫れる人もいるそうです。

上、中、下どの咽頭ガンでも頸部のリンパ節に転移しやすく初めの症状が頸部腫瘤であることも少なくないそうです。

受信する科

耳鼻咽喉科、頭頸科

原因

中咽頭がんも口腔がんと同様に喫煙、飲酒と関係があるとされます。

検査

視診と触診から始まり、病巣が舌根にある場合には間接喉頭鏡やファイバースコープによる検査も行われます。

また、病気の広がりを確認する為にCTやMRIによる画像診断も行われます。

最終的には、組織を採取して生検で診断が行われます。

治療

早期がんでは、放射線治療か、化学療法との併用が多く行われます。

進行がんや再発がんでは、拡大手術と再建術が必要になることも多くなるとされます。

下咽頭がん

喉の痛みや異常が主症状のガンです。

下咽頭は咽頭の最下部で、食道の手前に位置します。

下咽頭は梨状陥凹、輪状軟骨後部、下咽頭後壁の3つの部位に区分されます。

その部位によって男性に多いガンと女性に多いガンとがあります。

発生頻度は、上咽頭がんや中咽頭がんと大きな違いは無いとされ、年齢的には50~70歳に多くみられます。

症状

初期症状は、咽頭の異常感、喉がしみる、嚥下痛などが多いとされます。

咽頭ガンは、頸部リンパ節へ転移していることが多く症状が頸部腫瘤であることも多いとされます。

受信する科

耳鼻咽喉科、頭頸科

原因

男性に多い梨状陥凹という部位のガンは、喫煙、飲酒が関係しているとされています。

女性に多い輪状軟骨後部のガンは慢性貧血が原因となることも多いとされます。

検査

下咽頭は、食道と同じように発見が難しい場所とされています。

ファイバースコープでの検査を行うとされます。

難しい場所を見る場合は、全身麻酔をして食道鏡を挿入し組織を採取して生検することも多いとされます。

進行がんでは、CTによる検査をすることも多いとされます。

治療

早期発見の場合は、放射線療法か化学療法で完治することもあるとされます。

進行がんでは、手術が中心になり、放射線療法や化学療法が併用されるようです。

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