脳の写真

頭蓋内には脳と付属組織があり、腫瘍はあらゆる組織から発生します。

腫瘍の種類も多岐にわたり、悪性度も様々ですがこれら腫瘍を総称して脳腫瘍と言います。

脳腫瘍の種類

原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍

脳腫瘍は頭蓋内の組織から発生した原発性脳腫瘍と他の臓器のガンが脳に転移または浸潤した転移性脳腫瘍の2種類があります。

原発性脳腫瘍には脳そのものにできる神経膠腫、脳膜にできる髄膜腫、脳膜にできる髄膜腫、下垂体にできる下垂体腺腫、神経にできる神経鞘腫などの様々な種類が有り、20種類以上あるとされます。

悪性度による分類

脳腫瘍の特徴は、他の臓器とは異なり、悪性度が4段階に分類されています。

良性、準良性、準悪性、悪性の4段階です。

神経膠腫などは、時間の経過とともに良性から悪性に変化するとされ、準悪性や悪性は、他の臓器だとガンに相当します。

発生率

原発性脳腫瘍の発生率は、年間で人口10万人あたりに15人前後とされています。

子供に多いことが特徴であるとされます。

転移性脳腫瘍の発生率は、脳がガンが転移されやすい臓器であることからがん患者の30~40%程度に脳転移が発生すると考えられています。

転移性脳腫瘍はガン年齢と等しく、成人に多い病気とされています。

症状

腫瘍があることによって、頭蓋内の内圧が生じる頭蓋内圧亢進症状や脳又は神経の機能の障害にされることによる局所症状、腫瘍が分泌するホルモンによって起こる内分泌症状があります。

頭蓋内圧亢進症状

頭蓋内に腫瘍が発生して、二次的な変化が加わると頭蓋骨内の圧力が上昇します。

二次的な変化には、腫瘍の周辺に起こる脳の腫れや腫瘍が髄液の流れを阻害して起こる脳室の拡大などがあります。

症状と経過

頭蓋内圧が上昇すると初期には頭痛や吐き気、嘔吐が起こります。

脳膜や血管が引き伸ばされることが原因と考えられています。

この時期を過ぎると、硬膜のひだの隙間から脳が内圧に耐えかねて押し出されます。

この状態は、脳ヘルニアと呼ばれて命にかかわる危険な状態です。

痙攣が起こったり、意識が朦朧となったり、意識を失ったりします。

局所症状

脳の機能は分化されており、考える、記憶する、見る、聞く、話す、運動するなど脳の神経細胞群と神経線維によりコントロールされています。

腫瘍ができた部位により、その部位のコントロールする役割の部分に障害が出ます。

これを局所症状と呼び、腫瘍はいたるところにできるのでできた場所に対し症状が現れます。

内分泌症状

下垂体の細胞は様々なホルモンを分泌していますがこのような機能を持つ細胞から腫瘍が発生する場合がございます。

腫瘍の増殖にともないホルモンの過剰分泌による症状があらわれます。

検査や診断の種類

眼底を検査して乳頭が腫れているかを診断し、最終的な診断は、画像診断と生化学的な方法により確認されます。

CTやMRIにより、腫瘍の場所、大きさ、形、性状を確認します。

内分泌異常をともなう腫瘍は、血液中のホルモンを測定することで確認します。

治療

良性のものは手術による摘出で多くの場合治癒するとされています。

悪性のものは手術、化学療法、放射線療法、免役療法などが複合的に行われるとされています。