振り向く看護師

胃潰瘍と同様、十二指腸の粘膜面がえぐられて起こる病気で、本質的に胃潰瘍とは差はなく、両方合わせて消化性潰瘍とも呼ばれています。

十二指腸潰瘍はヘリコバクター・ピロリ菌が原因で起こることが多く、

胃液中の「塩酸」や「ペプシン」により胃を保護している粘膜が消化される現代社会の代表的な病気の1つです。

十二指腸潰瘍の「潰瘍」とは、皮膚や粘膜がただれたり、崩れ落ちるという意味で、十二指腸潰瘍や胃潰瘍は、「消化性潰瘍」とも言われています。

十二指腸潰瘍の原因

胃潰瘍では、粘膜が衰えたために起こったと思われるものが約半数を占めるのに対して、十二指腸潰瘍では大部分が胃酸が多いために起こっています。

その原因としては、十二指腸潰瘍の場合、精神的ストレスがもっとも多く専門家によっては文明が進むにつれて十二指腸潰瘍はますます増加するだろうと推測しています。

欧米では、全人口の10%が一生に一度は消化性潰瘍にかかるとされ、なかでも十二指腸潰瘍は胃潰瘍より多いと言われています。

日本でも十二指腸潰瘍にかかる人は徐々に増加しており近年では仕事上で精神的負担の大きい30歳代の管理職に多発しているようです。

この病気は、一夜にしてできると言われており山で遭難した人やハイジャックにあった人が救助されたとき十二指腸潰瘍にかかっているというのはよくある例です。

つまり、十二指腸潰瘍は胃潰瘍以上にストレスと縁が深く、治療にあたってはよりいっそうのストレスの解消に努めなければならないと言えるかもしれません。

十二指腸潰瘍の治療

十二指腸潰瘍は胃潰瘍とほぼ同じ性質を持っており治療も胃潰瘍と全く変わらないとされています。

ただし、胃潰瘍よりも十二指腸潰瘍のほうがいっそう

胃液分泌が高進していることが多いので食事療法はより厳密になります。

近年では、H2ブロッカーなどの強力な抗潰瘍剤ができ1~2ヶ月で治すことができるようになりました。

しかし、胃潰瘍と比べて再発しやすいため治ったからといって油断はできません。

最低1年間は、炭酸飲料やコーヒーなどを避けるようにしてタバコも控えなければなりません。

とくに春、秋の胃液分泌が旺盛な季節に再発することが多くこの時期にはできるだけストレスをかけないように注意することが必要です。

人間が生きていく上でストレスを避ける事は出来ませんがストレスの解消法は見つけなくてはなりません。

また、たとえ潰瘍が瘢痕になっても幽門狭窄などで食物の通過が悪い場合は手術が必要になることもあります。