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感染性肝障害

病原体の感染による肝障害には、マラリア、梅毒、結核、ワイル病、肝膿瘍、日本住血吸虫症、肝吸虫症、包虫症などがあります。

日本住血吸虫症は駆除対策により、国内での感染は見られなくなったとされます。

肝吸虫は、コイなどの淡水魚の生食で感染し、日本の感染率は高いとされますが寄生虫の数は少なく肝機能も正常な場合がほとんどとされます。

肝膿瘍とは

肝臓にうみがたまる病気で、大腸菌などの細菌による化膿性肝膿瘍と赤痢アメーバによるアメーバ性肝膿瘍に分かれます。

化膿性肝膿瘍は、胆石などで胆汁がうっ滞しているところへ、腸から細菌が上行して胆嚢炎を起こし、肝臓に感染が広がるとされます。

アメーバ性肝膿腫は、主に東南アジアなどでなま物を食べた人が発症します。

超音波検査ですぐ診断がつきますので、原因不明の発熱が続く時は、この検査が有効とされます。

治療は投薬のほか、ドレナージという肝臓に細い管を挿入して膿を出す措置を行ないます。

肝膿瘍では、肝臓に膿がたまりますが、肝嚢胞は肝臓に袋状のものができ中に分泌液がたまる良性の腫瘍です。

稀に、エキノコックスという寄生虫が原因で肝嚢胞ができることがあり包虫症と呼ばれます。

エキノコックスは、日本では北海道、四国などにみられ食べ物や水から経口感染するとされます。

薬剤性肝障害

睡眠薬を常用している方や飲酒量が多い人は注意が必要です。

発熱を伴う黄疸は、A型急性肝炎などのほか、薬剤性肝障害やアルコール性肝炎の可能性があるとされます。

薬の服用開始から1~4週で肝機能障害をきたしたものを薬剤性肝障害と呼びます。

GOT,GPTの著名な上昇が見られ、ウィルスの急性肝炎に似た発熱などの自覚症状を伴う肝炎型、強い黄疸や皮膚のかゆみを伴う胆汁うっ滞型、両方が出る混合型などもみられるとされます。

薬を飲んで1ヶ月以内に尿が濃いなどの異常が出たら注意が必要です。

中毒性とアレルギー性に分かれアレルギー性が大半を占めます。

中毒性肝障害

薬自体に肝細胞を傷害する作用があるために起きた肝障害です。

一定量を超えて薬を飲んだ時などに起きるとされます。

また、経口避妊薬を長期に渡り連用すると肝臓に良性腫瘍ができることが知られ時には肝癌に進行する場合があるとされます。

アレルギー性肝障害

薬の多くは低分子の化学物質ですので、それ自体がアレルギーの原因であることはありません。

しかし、肝細胞内で薬がタンパク質と結合して、これがリンパ球によって抗原として認識されると、抗体がつくられアレルギー反応の引きおこします。

その薬に対してアレルギーになった人にだけに肝障害を起こしますがどの薬でアレルギーが出るかは予測がつきません。

アレルギー反応は、少量の薬で重症の肝障害を引き起こす可能性もあります。

睡眠薬や頭痛薬を常用している人、飲酒量の多い人は肝細胞内の薬物代謝酵素の活性が高まっています。

肝臓がこのような状態であるところに薬を服用すると薬が解毒される過程でタンパク質との結合物が一度に大量にでき抗原となりやすいため注意が必要とされます。

治療法

原因となった薬の使用を中止することが大切とされます。

薬剤性肝障害はアルコール性肝障害と同様に原因を遠ざけさえすれば軽快するのが特徴とされ薬を中止すれば2ヶ月以内に治るとされています。