胃炎の薬

急性胃炎と違い、特有の症状が表れにくいのが特徴です。

慢性胃炎は、胃の粘膜がなんらからの原因で傷つき、炎症を起こしている状態が持続的に繰り返される病気です。

症状は、吐き気、嘔吐、腹部膨満感、みぞおちの痛み、胸焼けなどの症状が、以下月以上にわたって連続的に繰り返される事が多いとされます。

原因は、胃の粘膜のただれ、急性胃炎からの移行が主なものとされています。

胃の粘膜には、色々な飲食物が入ってきて消化するために胃液が分泌されます。

つまり、粘膜は常に刺激を受ける状態にあると言えます。

粘膜の表面は粘液に覆われていて保護されていますがアルコールや香辛料などの刺激が強いものを消化すると胃液が多く分泌され過ぎて傷つき、これをびらんと呼びます。

びらんを起こした胃粘膜は治そうとした作用が働き部分的に盛り上がることがあり、これを過形成と呼びます。

この過形成を顕微鏡などで調べると組織の一部が不完全な再生増殖を行っている事があります。

胃粘膜が腸の上皮組織に置き換わる変化が見られこの状態は腸上皮化生と呼ばれています。

慢性胃炎はこのように、びらん → 再生 → びらん → 再生 を繰り返しながら胃腺がしだいに萎縮して少しづつ胃の機能が衰えて症状が進行していきます。

この委縮は初めは幽門前庭部に生じて、次第に胃全体に広がります。

高齢者では、胃体上部まで広範囲に委縮性胃炎のみられる人が多く医師によっては特に胃炎とせず加齢現象としてみなすこともあるようです。

症状は進行状態によって異なるとされています。

初期段階で幽門前庭部に委縮がとどまっている時は胃粘膜が荒れており、胃酸過多の状態になっているとされています。

それゆえに、お腹がすくと、上腹部が重苦しくなり胸やけやげっぷなどの不快な症状が出やすくなります。

食事をするとおさまるが、1時間ほどすると再び症状があらわれるのが特徴です。

また、カレーやコーヒー酒などの刺激でも症状があらわれるとされています。

こうした症状は、胃潰瘍の症状と同じであったり、十二指腸潰瘍と同じですが数カ月から数年にわたって持続するケースもあるようです。

一方、委縮が胃全体部まで広範囲に広がってくると胃液の分泌が低下してくるので胃もたれなど低酸および無酸の症状があらわれるとされています。

慢性胃炎の種類

1:萎縮性胃炎
胃粘膜が薄くなり、萎縮して胃液の分泌が減るタイプで老人に多いとされます。
2:肥厚性胃炎
胃酸分泌の多い若年層に多く、胃粘膜が厚くなっていることが多いとされます。
3:表層性胃炎
胃粘膜の表面に赤いびらんや浮腫が見られ、低酸症の人に多いとされます。


一般的に胃炎とは、胃粘膜にびらん、浮腫、出血がみられる状態を指します。

萎縮性胃炎は老化現象の一つであり、胃の症状は現れやすくなりますが必ずしも炎症が起こるわけではありません。

肥厚性胃炎の場合でも、ストレスが加わり、胃粘膜が弱くなった時は炎症が起こり、胃痛の原因となりますが、必ずしも炎症が起こるわけではありません。

このタイプでは、進行すると胃潰瘍になるとされています。

表層胃炎では炎症が有り、過食や暴飲暴食で消化の悪いものを食べた、精神的なストレスが重なったなどで急性胃炎と同じような原因があり起こっていることが考えられ、急性胃炎との区別が難しいともされています。