便器のイラスト

便は腸内環境のバロメータと言えます。

なぜなら、便は食べ物のカスが排泄されたもので水分と食物繊維と腸内細菌から成り立っており、便(うんち)の臭いや色などで腸内環境が反映されているからです。

自分の便を観察するのは嫌な物ですが健康チェックの一つとしてお勧めします。

通常、食物繊維をたっぷりととり、腸内環境も良い人は便は黄土色と呼ばれる色をしていますが、肉類を多く食べる人の便は色が濃くなり濃い茶色や茶褐色に近い色になります。

健康的な便の色をした人の食生活は野菜や果物きのこ類など食物繊維を多く含んだ食べ物を食べている長寿村のお年寄りの話が有名で、バランスのとれた食生活が望ましいとされているのです。

また、便の中に混じっている無数の菌を観察することでも、その人の腸内環境の状態がわかります。

私たちが便が汚いと感じるのは悪玉菌が生成した腐敗物質が多く含まれるからです。

アンモニア、インドール、スカトール、アミンなどがその腐敗物質の成分です。

こうした腐敗物質の多い便は臭いもひどく、便秘や下痢、肌荒れ、場合によっては発がんや老化など身体に様々な害を及ぼすことがわかっています。

ところが、便にはこうした悪いものだけではなく善玉菌も混じっています。

この善玉菌の割合が最も多いのが赤ちゃんの便で9割以上を占めており、こうした赤ちゃんの便には臭いがほとんどなく有害性は少ないのです。

これに対して大人の便は健康な人でも一定の割合で悪玉菌が棲息しているため腐敗物質は必ず含まれます。

腸内の善玉菌の割合を増やしていけば便の内容にも反映され悪臭はしなくなりますが腐敗物質が無くなるわけではありません。

さて、便の状態が自分自身の健康状態を大きく反映する訳ですがどのように観察すればよいのかと疑問に思われるかもしれません。

ポイントとしては、便の量、色、形や固さ、臭いの4点です。

1量:日本人の平均排便量は、1日180gほどバナナ1~2本程度と言われています。

2色:健康な人は黄土色で、茶色や黒の度合いが増えたら要注意です。

3形と硬さ:バナナ状で軟らかい状態が健康な状態です。

4臭い:悪臭が強い場合は、悪玉菌が生成した腐敗物質が増えている証拠です。

5排便習慣:3日以上便が出ない場合は便秘症の疑いがあります

便の量が少なかったり、コロコロした硬い便や悪臭が強い場合は腸内環境が悪化しているサインですので注意が必要です。

理想的な便について

善玉菌が多く含まれる赤ちゃんの便は黄色に近く年齢を重ねるごとに黒っぽい便に変化していきます。

中年期から老年期に食生活に注意して腸内環境の改善に努めていけば

この赤ちゃんの便に近い状態に維持が出来ると言われています。

つまり、黄色は無理でも黄土色くらいの便であれば概ね良好であると言えるでしょう。

また、便がカチカチであったりコロコロした状態の便は便秘であることが多く排便習慣が不規則で便の色も黒くなりがちです。

便の7割は水分で、この水分の割合が少なくなるとコロコロ便やカチカチ便に、多くなると下痢状の便になります。

食物繊維が少ない食事をしていると腸のぜん動運動が鈍くなり水分が失われてカチカチ便やコロコロ便になると言われています。

これに対して、消化不良により水分が吸収されないまま排泄される状態を下痢と呼びます。

一般的には、カチカチの硬い便しか出ない状態は弛緩性便秘が疑われ、若い女性に多い便秘症として知られています。

コロコロの便ばかり出るのはけいれん性便秘と呼ばれ下痢を伴うことが多く精神的ストレスが多いのが原因であると言われています。

この他にも高齢者に多い直腸性便秘は老化によって腸のぜん動運動が低下することが原因であることが多いと言われています。

以上の生活習慣から来る便秘を機能性便秘と呼び腸の病気など疾患が原因でなる便秘を器質性便秘と呼び分類がされています。

また、便と同様おならにも腸内環境が反映されます。

悪玉菌が多い状態の人はおならが多い、おならが臭い、など自覚される人が多いようです。

便のにおい気になりませんか?

便の色だけではなく、臭いにも健康状態が反映されます。

腸内の悪玉菌が住みやすい環境になり、代謝物であるアンモニア等のくさいにおいの物質を出しています。

悪玉菌が作り出す硫化水素、スカトール、インドールなどの有害物質が、腸内細菌の作り出すガスとくっつくと臭いにおいを発するようになります。

このガスは血液中に取り込まれ、全身を巡ってしまい、自分では気がつかないうちに体臭がきつくなる可能性があるので注意しましょう!

便の臭いを解消するために腸内環境をみなおす食事が大切です。

腐敗便とは

悪玉菌を増加させてしまう原因は食生活の乱れや、運動不足、ストレスであることが知られています。

腸内の食物繊維を発酵させるのも腐敗させるのも食べ方次第、生活習慣しだいだとも言えるかもしれません。

慢性的な便秘は、悪玉菌の温床となり腸内を腐敗させてしまいます。

悪玉菌が、腸内に滞っている便を腐敗させてしまう事が考えられ、これらの有害物質は血液を通して前進に運ばれ頭痛、肌荒れ、口臭、肩こりといった症状にも影響を及ぼす事が懸念されます。

悪玉菌の増加のサインを見逃さないように注意をすることが必要です。