健康な大腸 不健康な大腸

そもそも、宿便という物があるかどうかを考えますと、長年腸にこびりついた便を宿便を指すのであれば宿便は存在しないということが言えるかもしれません。

腸は、表面は細胞に覆われていて代謝を繰り返すとともにぜん動運動により表面の物質は常に下へ下へと送られていきます。

つまり、内容物がなんであれ一定の場所に宿便のような物が体内に長期間留まることは体の仕組みから考えると不可能ということになります。

また、医学用語にも概念にも宿便という言葉は存在しないようです。

腸の動きが低下すると、排便後もすっきりせず不快感がありますがそれは宿便が腸に張りついているためでは無く通常の便が残り、残便感を感じているにすぎないようです。

腸は、ぜんどう運動で常に老廃物を送り出しています。

つまり、便が腸内に残りつづけて宿便になることは無いのです。

下剤は、この不快感を解消する方法ですがもちらん医薬品には必ず副作用がつきまといます。

宿便を感じるメカニズムとして下記の事が考えられます。

・生活習慣の乱れやストレスなどの影響で、腸の活力が弱り便秘気味に。排便感があっても、残便感が残る。

・便を残した感覚があるため、腸壁に便が張りついたイメージを浮かべるが、腸内洗浄=宿便を除く、という広告の影響からイメージが更に膨らむ。

・宿便が残っているというイメージを取り除くために、強い下剤や腸内洗浄などをして更に悪化させることになってしまう。

下剤や腸内洗浄で便を出してもそれは宿便ではなく通常の便であると考えたほうが良いでしょう。

薬や腸内洗浄に頼らなくても、生活習慣の改善などでも排便を促すことは可能です。