オリゴ糖の入ったツボ

オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖などの単糖が2~10種類程度結合した糖質の総称で糖の分類では少糖類に属します。

少糖類はショ糖(砂糖)や麦芽糖、乳糖などの二糖類も含みますが今話題になっているオリゴ糖はガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、ラフィノースなど、単糖が3~10個結合したものを指します。

オリゴ糖の「オリゴ」とは、ギリシア語で「少ない」という意味があります。

砂糖などと違う点は、摂取した後の体内の反応が大きく異なります。

二糖類は他の食品と同様に小腸で吸収されて活動エネルギーに変わりますがオリゴ糖は人間の消化酵素では分解できないために大腸まで届きます。

大腸まで届いたオリゴ糖は、人間のエネルギーにはならずに腸内の善玉菌のエネルギー源になるのです。

食物繊維も小腸で吸収されずに大腸まで運ばれますがほとんどが便になります。

便が排泄されることで結果的に腸内フローラが改善される食物繊維に対してオリゴ糖は善玉菌自体を増やす効果があるのです。

ビフィズス菌は、オリゴ糖をエサにするだけで増殖するだけではなく代謝産物として乳酸や酢酸などの有機物を生成します。

この乳酸や酢酸の生成が増えると腸内は酸性になり、アルカリ性の環境を好む大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌を抑制する効果があります。

乳果オリゴ糖を1日3g摂取することで、1週間後には腸内のビフィズス菌の占有率が38%になったという研究結果もあります。

生成された乳酸や酢酸の刺激で腸のぜん動運動が活発になり便通も促されます。

この結果、腸内フローラが改善され、腸内環境を大幅に改善されていきます。

食物繊維同様に、小腸で消化されにくい成分であることから血糖値の上昇を抑える効果も期待できます。

乳果オリゴ糖は、胃酸によって1.5%、小腸の粘膜の酵素によって5%しか分解されません。

摂取しても90%以上は消化吸収されないので、血糖値もインシュリン濃度もほとんど上昇しません。

糖尿病の予防や改善にも適した性質を持っています。

また、1gあたり約2kcalと砂糖の半分のカロリーしかないことから肥満が気になる人のダイエット食材としても期待されています。

ただし、低カロリーだとして摂り過ぎてしまうことは身体に良いことではありません。

この一連の作用は、食物繊維のように便で腐敗物質を排出するより前に腐敗物質を生み出す悪玉菌そのものを抑える効果があるので両方摂取することでより効果的になることは言うまでもありません。

オリゴ糖の種類は多種にわたり、甘みや特徴も違います。

・イソマルトオリゴ糖
甘味度 30~50 熱や酸に強く、善玉菌を増やし虫歯になりにくい性質を持つ。
・ガラクトオリゴ糖
甘味度 20~25 善玉菌を増やしたんぱく質の消化を助ける。
・フラクトオリゴ糖
甘味度 30~60 善玉菌を増やし虫歯になりにくい性質を持つ。
・乳果オリゴ糖 甘味度
50~70 加糖ヨーグルトの中で微量だけ生成され、善玉菌を増やす性質を持つ。
・大豆オリゴ糖 甘味度
70~75 少量でも善玉菌を増やし、分解されにくい為ダイエット甘味料として利用される。
・キシロオリゴ糖
タケノコやトウモロコシに含まれる食物繊維を酵素分解して生成されたオリゴ糖。
虫歯になり難い甘味料。
・ラフィノース
甜菜から抽出された天然のオリゴ糖。砂糖の5分の一程度のさわやかな甘さが特徴。

オリゴ糖の発見

オリゴ糖は、母乳の研究から発見された成分です。

赤ちゃんの腸内フローラは9割がビフィズス菌で占められている事がわかり、ビフィズス菌を増やす(ビフィズス菌因子)として研究がすすめられました。

母乳に含まれる乳糖もビフィズス菌のエサになりますが、大腸菌や腸球菌やバクテロイズなどもエサにしてしまうため乳糖を粉ミルクに添加しても腸内フローラは改善されません。

一方で、オリゴ糖はビフィズス菌以外の腸内細菌のエサにはならない特徴があります。

母乳に含まれるのはガラクトオリゴ糖ですが、その他のオリゴ糖も同様の効果が認められるため大人の腸内環境の改善にも大いに役立てられています。

オリゴ糖の摂り方

オリゴ糖は、ごぼう、たまねぎ、アスパラガス、乳製品、大豆、甜菜などの食品に含まれますがその量はわずかでしかありません。

腸内フローラ改善を目的にした場合は、こうした目的で作られた健康食品等で摂る方が効率的です。

オリゴ糖の作られ方

フラクトオリゴ糖は砂糖、乳果オリゴ糖は砂糖と乳糖、ガラクトオリゴ糖は乳糖、イソマルトオリゴ糖はデンプンにそれぞれの微生物の酵素をさようさせ合成されます。

酵素反応を利用した精製法とは別に、キシロオリゴ糖のように植物に含まれる繊維質を酵素の力で分解して合成する方法や、大豆オリゴ糖のように大豆たんぱくを製造する際にできる大豆ホエ―という副産物から抽出されるものもあります。

オリゴ糖の種類は様々ですが、甘味に関しては平均で砂糖の70%と控えめで低カロリー、消化されないために血糖値が急上昇することもありません。

腸内フローラに好影響を与えるという点では同じ効果が期待できます。

プロバイオティクス