ブドウ球菌

(提供元:国立感染症研究)

黄色ブドウ球菌は常在菌の一種で傷や膿に集まります。

加工食品などの製造工程で、菌のある手で素手で触ると食品が汚染されるケースが多いとされます。

ブドウ球菌に汚染された食品は、外観、臭い、味では気づくことが無く、菌が産生した毒素で食中毒になるため、症状が出て気づく場合が多いとされます。

菌が無くても残った毒素でも食中毒になります。

症状

黄色ブドウ球菌による食中毒は、食品中で増殖してエンテロトキシン毒素を産生するために起きます。

この毒素は耐熱性で、食品を加熱することによってブドウ球菌そのものが死滅しても、毒素は耐熱性のためそのまま残ります。

それを食べた場合に激しい嘔吐を伴う食中毒を引き起こし、このような食中毒を毒素型食中毒と呼びます。

ブドウ球菌による食中毒は感染症ではなく、毒による障害と考えます。

黄色ブドウ球菌による食中毒は潜伏期が短く、汚染された食品を食べたあと2〜3時間で発症し、その後すみやかに終息します。

症状が激しい場合には、ショック症状に陥る場合もあるため、健康に異常を感じた場合は医療機関に受診するのが望まれます。

主に悪心と嘔吐が現れ、場合によっては腹痛や下痢を伴うこともあります。

黄色ブドウ球菌による食中毒は、症状が嘔吐に集中するのが特徴で黄色ブドウ球菌自体が体内に入る感染症ではないため、抗菌薬の投与は不要であり、輸液により水分・糖・電解質を補充して症状の改善を待つしかありません。

特徴

菌数が10の5乗に達するとエンテロトキシンという毒素を出し、菌が死滅しても毒素が残留していると症状が出ます。

予防法

調理作業中に、素手で食品に触らないようにすることが大切です。

家庭の食中毒で一番多いのがおにぎりですので特に手に傷がある時は素手で食品に触らないようにしましょう。

また、おにぎりは調理後に時間の経過が長いこともあるのでおにぎりを作る時はなるべく衛生手袋をつけるようにしましょう。