A型肝炎ウィルス

(提供元:国立感染症研究)

A型肝炎ウィルスは人間の肝臓で増殖して糞便で排出され水をウィルスで汚染し、汚染された水を飲むことで感染が広がります。

学校の洗面所

その他のウィルス肝炎の種類の解説

A型肝炎ウィルスとノロウィルスは水中で安定するウィルスで下水処理では壊れずに排水として河川に流されます。

コレラ菌や赤痢菌などのような病原菌よりも強いのが特徴です。

水道水の中にA型肝炎ウィルスが混じっても塩素消毒で殺菌されます。

乳幼児ではこのウィルスに感染しても病気は起こらずウィルスが体内から消えると免疫を持つとされます。

しかし、成人がA型肝炎に感染すると急性肝炎を発症するとされ、黄疸が出て体がだるくなる状態がしばらく続き回復すると免疫を持つとされます。

慢性化するC型肝炎より軽症で済むのが特徴です。

A型肝炎の伝染経路は、口から入り肝臓で増殖し、便として自然界に排出され、水の中に入り他者に感染します。

塩素消毒は水から口に入る経路を防ぐため、日本国内では塩素消毒が進んでいるので感染する人は減少しました。

A型肝炎の感染者の多くは海外で感染しているのが現状です。

下水処理場で塩素処理しても処理水は有機物を多く含むため殺菌は有効では無く、浄水の消毒で十分であるとされます。

一般の日本人の血清中の抗体を見ると50歳以下の人は免疫がありません。

これは約50年前に塩素消毒が普及し日本からA型肝炎ウィルスが消滅したことを表しています。

飲料水の塩素消毒が行われていない途上国では水道水にウィルスが入っている可能性が高く日本人の感染者のほとんどは海外で感染しています。