インフルエンザ(H1N1)

(提供元:国立感染症研究)

インフルエンザ・ウィルスの遺伝子はRNAであり非常に変異を起こしやすいとされます。

ウィルス粒子の外側のタンパクは2種類あり赤血球凝縮素とノイラミン酸分解酵素でそれぞれ16種類と9種類有りその組み合わせごとのウィルスを野生のカモが保有してます。

ウィルスはカモの腸管で増殖しますが、カモに対しては病気を起こしません。

通常のインフルエンザうは、人間では気道と腸管の細胞でのみ感染しウィルスが体内で増殖します。

鶏では、体内の一部の細胞でのみ感染するので鶏の症状は軽く、鶏にとっては低病原性ウィルスとされます。

鶏にとって、低病原性ウィルスでも鶏舎などで密集した場所で感染が蔓延するとウィルス遺伝子に突然変異を起こすものが現れます。

変異の中では、全身の細胞で感染するものが現れ重症化します。

変異ウィルスに感染した鶏は血管の細胞が破壊され出血を起こして死にますがその時に大量のウィルスを体外に放出します。

放出したウィルスは埃に混じり鶏舎全体に広がり鶏舎全体に広がりウィルスに感染して死ぬ個体が急増します。

これが高病原性ウィルスと呼ばれるインフルエンザです。

この高病原性インフルエンザウィルスを含む埃を人間が吸うと一部の人が全新感染を起こしインフルエンザを発症します。

人から人にインフルエンザの感染が起こるのは気道粘膜で局所感染を起こし、人が咳をした時に出る飛沫にのってインフルエンザウィルスを拡散させるウィルスに変異が起こった時です。

人インフルエンザの広がり方

人インフルエンザの特徴は、気道での局所感染であり全新感染を起こす鳥インフルエンザの症状より軽い強い咳で多くの人に感染を広げることがあります。

人間は特に対面して会話をするために飛沫伝播による感染が多くなります。

この伝染病は生活環境の整備では防ぐことが出来ません。

人から出現したインフルエンザウィルスが飼い主から家畜へ伝染することもあります。

この変異しやすいRNA型のウィルスは、変異を繰り返しながらより感染力の強いウィルスが残り世界中に広がっていきます。

インフルエンザの伝播経路

飛沫の伝播と空気伝播で多くの人に感染を広げます。

健常者がウィルスを含む空気を吸うとウィルスは鼻腔で増殖し、くしゃみを起こします。

増殖したウィルスは鼻汁に含まれて下へ流れて下気道に至ります。

下気道で感染が起こると咳を起こしてウィルスを体外へ撒き散らします。

上気道と下気道の両方でウィルスが増殖することがインフルエンザが風邪と大きく異なる点です。

強い咳は飛沫の跳ぶ距離が長くなり飛沫の空気中の滞留時間も長くなります。

空気中に漂う飛沫核は同室無いの他の人の下気道に到達して感染します。

インフルエンザの広がるもう一つの理由は、健康な人は感染しても重傷にならないことです。

健康な人は肺炎にならず、咳をしながら通勤し仕事をします。

このように通勤中や仕事中に多くの人にウィルスを拡散していくのです。

しかし、免疫力の落ちた人や高齢者では多数の人が重篤な症状を起こします。

インフルエンザが毎年流行する理由

通常のインフルエンザは気道でのみの局所感染であるため免疫の持続時間が短いとされます。

また、RNA遺伝子の複製時に変異を起こしやすく抗原性が変わります。

感染時の免疫抗体は、新しい変異株には無力なため次の流行時のインフルエンザには効かず感染すると発症してしまうのです。

このような理由で、感染した人も次の流行時には発症しやすくなるのです。