ニューヨーク 自由の女神

人口が密集した都市で発生、蔓延したウィルス性の伝染病に天然痘という病気があります。

天然痘(てんねんとう)とは天然痘ウイルスを病原体とする感染症の一つであり非常に強い感染力を持ち、全身に膿疱を生ずることが特徴です。

このウィルスの特徴は乾燥に強く、埃を媒体にして空気により広範囲に運ばれます。

科学の発達していない古代では、病原体の知識が無いため神に祈るしか方法がありませんでした。

世界中で不治、悪魔の病気と恐れられてきた代表的な感染症です。

天然痘の特徴は、発症すると全身や口内にに水泡が出来る事です。

ウィルスは症状として出た水疱内にたくさんあり水泡がつぶれると体外に放出されます。

口から出る飛沫にもウィルスは含まれますが体表から出るウィルスが量が多いとされます。

ウィルスは皮膚から剥がれ落ち乾燥したかさぶたの中に長期間壊れずに存在します。

この埃が舞い上がり、それを吸った人の咽頭に付着して増殖します。

飛沫感染や接触感染により感染し、7~16日の潜伏期間を経て発症します。

40℃前後の高熱、頭痛・腰痛などの初期症状があり、発熱後3~4日目に一旦解熱して以降、頭部、顔面を中心に皮膚色と同じまたはやや白色の豆粒状の丘疹が生じ、全身に広がっていき、7~9日目に再度40℃以上の高熱になります。

これは発疹が化膿して膿疱となる事によるが、天然痘による病変は体表面だけでなく、呼吸器・消化器などの内臓にも同じように現われ、それによる肺の損傷に伴って呼吸困難等を併発、重篤な呼吸不全によって、最悪の場合は死に至ります。

2~3週目には膿疱は瘢痕を残して治癒に向かうとされます。

治癒後は免疫抗体ができるため、二度とかかることはないとされるが、再感染例や再発症例の報告も稀少ではあるが存在します。

人々が密集した都市では、ウィルスを含んだ埃に多く接する可能性があり天然痘は人々を苦しめました。

世界保健機構は1980年、天然痘が地球上から根絶されたことを宣言し、根絶にはワクチンが大きく貢献しました。