血を吸う蚊

熱帯の途上国で蚊が媒体となる感染症で多いのがマラリア、デング熱、日本脳炎とされます。

熱帯地方からの帰国者で下痢症状が無く発熱だけがある場合、不明発熱の原因として、マラリア、腸チフス、エボラ出血熱の可能性が有ります。

早期診断、早期治療が大切なので医師の診察を受けましょう。

マラリア

マラリアはハマダラ蚊が媒介となり、マラリア原虫を人に伝染させ発症します。

マラリア原虫の種類は、熱帯熱、三日熱などがあり熱帯熱マラリアが最も危険であるとされます。

日本人のマラリア患者のは、海外で感染し、高齢者に多いのが特徴です。

感染地はアフリカが最も多く、長期滞在の人がかかりやすいとされます。

熱帯熱マラリアでは、急性の脳症状が出るので早期の治療が必要となります。

デング熱

デング熱は、熱帯でも農村より都市で広がる伝染病です。

媒介する蚊が人を好んで吸血するネッタイシマカであり人が密集して住んでいる都市に生息しているからです。

熱帯では皮膚の露出部が多くなり、人は蚊に刺されやすくなります。

熱帯蚊は、高層住居の上層階にも生息しています。

また、この蚊はハマダラ蚊と違い昼に吸血します。

熱帯の途上国でも都市化が進み、デング熱を運ぶこの蚊の増加が問題になっています。

デング熱がマラリアと違う点は、急性伝染病であることで、大流行が起こると次の流行まで患者が発生しない期間があるので注意が必要です。

デング熱は有効な抗ウィルス剤が無く、ワクチンもありませんが安静にしておくことで自然治癒するとされます。

日本脳炎

日本脳炎は都市ではなく稲作地帯で起こります。

豚を飼育している地方であれば、媒介する蚊は豚を吸血するコガタアカイエカになります。

そのような場所に長期滞在する場合はワクチンを注射しておくと良いでしょう。